イスラエルを非難せよ 政府の二重基準を批判

❚ 参院外防委 山添議員

質問する山添拓議員=23日、参院外防委(しんぶん赤旗提供)

 日本共産党の山添拓議員は23日の参院外交防衛委員会で、パレスチナ・ガザのイスラム組織ハマスやイランの攻撃を非難する一方で、19日にイランを攻撃したイスラエルを非難しない日本政府の姿勢を「ダブルスタンダード(二重基準)であり、法の支配と相いれない」と批判しました。

 山添氏は、13日のイランによる攻撃の報復措置として、イスラエルが核施設を防護するレーダー設備を標的に複数のミサイルを発射したとの米メディアの報道に言及し、事実関係をただしました。

 上川陽子外相は、イラン側が事実を調査中だとしたうえで「事態のエスカレーションにつながるいかなる行動も強く非難する」と答えました。

 山添氏は、上川氏が16日にイランとイスラエルそれぞれの外相と電話会談を行い、双方に自制を求めていたと指摘。イランへの攻撃は日本政府をはじめ国際社会の警告を無視して行われたとして、「事態をエスカレートさせるものとしてイスラエルを非難すべきだ」と求めました。

 上川外相は「(双方に対し)さらなる緊張の高まりを防ぐ必要があるとして自制を強く求め続けている」と述べましたが、イスラエルは非難しませんでした。山添氏は「ダブルスタンダードだ」と批判しました。

(しんぶん赤旗2024年4月24日付より)

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