憲法大集会に3.2万人 田村委員長あいさつ
憲法施行から77年を迎えた3日、全国各地で憲法を生かし、平和・命・暮らし・人権を守ろうと集会・デモが行われました。東京では「平和といのちと人権を!5・3憲法大集会」(同実行委員会主催)が江東区の東京臨海広域防災公園で開かれ、3万2000人(主催者発表)が参加し、青空のもと「武力で平和はつくれない」「とりもどそう憲法生かす政治を」とカードを掲げてアピールしました。(田村委員長のあいさつはこちら。YouTubeでもご覧になれます)
主催者あいさつした小田川義和さん(総がかり行動実行委員会共同代表)は、岸田政権による軍事費倍増、日米軍事一体化など憲法を逸脱する暴走に対し「今日を起点に憲法を守る運動のうねりを大きくしよう」と訴え。衆院3補選で自民党が議席を失ったことについて、自民党政治への怒りの強さだと強調。暮らし、ジェンダー平等、災害復興でも障害になっている自民党政治を終わらせるため、国民の力を寄せ合おうと呼びかけました。
スピーチで伊藤真弁護士は「政府に戦争させないとした憲法に私たちは守られてきた。今度は私たちが憲法を守る責任を果たさなければならない」と発言。新外交イニシアティブ代表の猿田佐世弁護士は、軍事力を高めても、ちょっとした誤解で大戦争になると指摘し「外交で緊張を緩和することがなにより必要だ」と訴えました。
日本共産党の田村智子委員長、立憲民主党の逢坂誠二代表代行・憲法調査会長、れいわ新選組の櫛渕万里共同代表、社民党の福島瑞穂党首があいさつし、「沖縄の風」がメッセージを寄せました。田村氏は、米国に従い大軍拡を進める岸田政権を厳しく批判。対話を通じてこそ、「東アジアも日本も、戦争の心配のない地域にすることができる。憲法9条こそ力があるということをみなさんとともに示していきたい」と述べ大きな拍手を受けました。
集会後のパレードでは、日本共産党の小池晃書記局長らも参加しました。
横浜市の女性(38)は母、息子と3世代で参加し「戦争するため金を集め、憲法を変えるのはやめてほしい」と語りました。
(「しんぶん赤旗」2024年5月4日付より)