東京・日野 不起訴求め会結成
東京都日野市で4月28日早朝、「しんぶん赤旗」日刊紙を配送中の男性が警視庁日野署に特殊開錠用具所持禁止法違反容疑で逮捕されました。日本共産党、日本国民救援会などが不当逮捕だとして同署に抗議し、男性は翌29日夕に釈放。今月6日に、男性の「不起訴を勝ち取る会」が結成されました。
男性は自家用車で「しんぶん赤旗」日刊紙を配送していた時に、パトカーから「一時停止違反」で停車を命じられました。車内を見せるよう求められ、男性が応じてトランクを開けたところ、警察官は、自動車水没時の脱出用に置いてあった金てこを見て、特殊開錠用具所持禁止法違反容疑だとして男性を現行犯逮捕、送検しました。
事件の通報を受けた共産党や救援会の関係者、弁護士らが日野署に抗議し、男性の即時釈放を要求。東京地検立川支部に対しても、勾留請求をせず釈放するよう求め、男性は釈放されました。
救援会などは、パトカーが「一時停止違反」で停車を命じながら、道路交通法違反の反則切符を切る手続きを行わず、一時停止違反と無関係な車内を見せるよう求めたことなどを指摘。「権力犯罪を追及する『しんぶん赤旗』と共産党に対する政治的意図を持った疑いが強い逮捕だ」として、不起訴処分にするよう求めています。
(「しんぶん赤旗」2024年5月9日付より)