東京都豊島区のJR池袋駅前で11日に行われた日本共産党の街頭宣伝で、演説した衆院比例東京ブロックの3候補の発言と、都内小選挙区候補の顔ぶれを紹介します。田村智子委員長の訴えは12日付1面で紹介しています。
❚ 裏金許さぬ声の勝利 宮本候補
(自民党が全廃した)先月の補選で衆議院の力関係が3議席分変わり、野党が政治倫理審査会での審査を申し立てられるようになった。早速、自民党の裏金議員44人の審査を申し立て、自民も応じざるを得なくなりました。裏金政治を許さない市民の声の勝利です。
終盤国会では裏金の再発防止が焦点ですが、自民党は変わっていない。出してきた案も、抜け穴を温存しようというもの。自民党政権そのものを退場させましょう。
同時に、それだけではダメだと国会で痛感しています。戦闘機を他国と共同開発・輸出する条約の審議があり、わたしも追及しました。日本を戦闘機輸出で国際紛争を助長する国にしてはなりません。
ところが外務委員会はたった4時間半の審議で強行採決し、反対した委員はわたしだけ。安保法制のとき、与野党がっぷり四つで何か月も議論したここと比べても、あまりにも異常な国会状況です。国民の平和への思いが生きる政治に変えなければなりません。
❚ 命脅かす政治と闘う 谷川候補
医師としての25年のなかで、自民党政治が人々の命も暮らしも脅かしてきたということを痛感してきました。
訪問診療先では真冬でも暖房をつけず、食費を削って生活する高齢患者さんがいます。毎週土曜、都庁前の食糧支援に700人のもの方々が訪れます。そこには自民党政治が暮らしや人間らしい働き方、賃金や年金などを奪い続けてきた影響が凝縮されています。
医療相談では、国民健康保険料を必死に払って生活が苦しくなり、保険証はあるのに受診できないという相談が多く寄せられます。
今年度、国保料の近年最大の引上げが全国で進められています。月の手取り15万円ほどの若者から年間20万円の保険料を徴収するなど、まともな政治のやることではありません。
医師としてたたかってきた相手はもちろん病気ですが、もう一つの巨大な敵は、命をないがしろにする自民党政治だったと実感しています。いのちを守る政治を実現するため、国会に送って下さい。
❚ 困難な人に寄り添う 坂井候補
「失われた30年」というけれど、それは自然に失われたものではない。裏金にまみれ、わたしたちの生活や働き方にまったく向き合ってこなかった自民党によって奪われてきた30年だったと思うのです。
あるシングル女性は「細切れの非正規雇用でずっとしんどい思いをしてきた。わたしにはセーフティネットがないんです」。ある男性は「大企業の過密労働で体を壊し、能力がないからだと自分を責め続けてきた」と話してくれました。
自民党政治を今こそ終わらせたい。パートナーがいてもいなくて、子どもが何人いてもいなくても、若くても高齢でも、「あなたの抱える困難は何ですか」と問いかけ、寄り添うのが本当の政治の役割です。
この国で生きる人々が、多くの子どもたちが、「自分はここにいていいんだ」「社会から大切にされている」と思える、そういう社会を作りたい。
皆さんの手には政治を変得る力がある。一緒に、希望を持てる政治をつくりましょう。
(しんぶん赤旗2024年5月14日付より)