緑と環境守る都政へ 都知事選前に市民団体が集会

 目前の東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)で「緑・公園・環境を守る都政を」と訴える集会が10日、千代田区で開かれました。都政の転換を求める市民団体が主催しました。

「緑と環境を守る都政へ転換を」と開かれた市民集会=10日、東京都千代田区

 市民5人が問題提起。神宮外苑再開発の中止を求めるロッシェル・カップさんは「都市計画公園から一部を外して高層ビルを建設する計画に、多くの都民が反対しているのに、計画を強行するのは民主主義の欠如だ」と強調。日比谷公園を守れと訴える高橋康夫さんは「日比谷公園は120年前に近代的庭園として造られた文化遺産。周辺の再開発と結びつけるために、森を伐採しデッキを造れば、市民のための公園でなくなってしまう」と語りました。

 日本共産党、立憲民主党、「グリーンな東京」、生活者ネットの都議が出席し発言。

 共産党の原純子都議は「小池百合子知事は『都民が決める。都民と進める』『情報公開』と言って初当選したが、葛西臨海水族園再整備では資料は黒塗り、住民説明会も開かない。都政転換に頑張る」と表明しました。

 原田あきら都議は「神宮外苑再開発で都市計画公園を事業者に差し出すため、制度を何重にも変えてしまった。超高層ビルを林立させ、二酸化炭素排出を増やす都政は持続可能ではない。都の巨大な財政力は福祉・教育にこそ使うべきだ」と訴えました。

(「しんぶん赤旗」2024年5月15日付より)

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