❚ 東京 原のり子都議、対象拡大要求
日本共産党の原のり子東京都議は24日、都議会厚生委員会で、心身障害者福祉手当の支給額の増額と対象拡大を求める陳情について、賛成する立場から質問しました。陳情は障害者と家族の生活と権利を守る都民連絡会(障都連)が都議会に提出したものです。
同手当は革新都政時代の1974年に創設された制度で、身体障害者手帳1~2級・愛の手帳(知的障害者に東京都が交付する手帳)1~3度、脳性まひまたは進行性筋委縮症の人を対象に、月1万5500円を支給しています。支給額は28年間1円も上がっていません。陳情はこれを増額するとともに、支給対象を身体障害者手帳・愛の手帳・精神保健福祉手帳の所持者すべてと、脳性まひまたは進行性筋委縮症の方とすることを求めるものです。
原都議は、同手当を含めても収入が月20万円ほどで、家賃、光熱費、食費、交通費などを支払うと日用品や交際費に使えるお金はわずかしか残らない70代視覚障害者の夫婦の事例を紹介。同手当を拡充して、社会参加をあきらめない状況をつくっていくことが必要だと訴えました。
陳情は全会一致で継続審査になりました。
(しんぶん赤旗2024年5月28日付より)