現役世代の手取り増/外苑再開発見直し
東京都知事選(20日告示、7月7日投開票)で立候補を表明している蓮舫参院議員は18日、選挙政策「あなたと次の東京へ 七つの約束」を発表しました。
蓮舫氏は港区で行った記者会見で「日本が『失われた30年』と言われる要因は、若者に重要なチャレンジの機会を与えてこなかったこと、物事が密室で決められたことだ」として、「徹底した若者支援、都財政をガラス張りにする行政改革を行う」と述べました。
「七つの約束」では(1)現役世代の手取りを増やす本物の少子化対策(2)頼れる保育・教育・介護・医療(3)もっと多様で生きやすく(4)ガラス張りの都政にする行財政改革(5)古い政治から新しい政治への改革(6)東京全体をもっとよくする(7)よい政策は発展させる―を掲げました。(下記参照)
具体的な施策では▽新しい条例で、都と契約する企業に働く人の待遇改善を要請▽学校カウンセラーなど非正規で働く都の専門職を正規化▽保育・教育・介護・医療現場で働く人の奨学金返済支援など働く環境を改善▽シルバーパス(70歳以上のバス・都営交通乗車証)の多摩都市モノレール、ゆりかもめ、都県境バス路線への拡大を検討▽パートナーシップ宣誓制度を利用しやすく▽神宮外苑再開発を見直し、緑を守る▽多摩・島しょの学校給食無償化―などを盛り込みました。また政治資金パーティーを開かないと表明しました。
小池百合子都知事が関東大震災の朝鮮人虐殺犠牲者への追悼文を送っていないことについて「これは改めたい」と明言しました。
(1)現役世代の手取りを増やす―本物の少子化対策
●新しい条例で、都と契約する事業者に、働く人の待遇改善を要請します
●まずは非正規の都職員を、専門職から正規化するなど処遇を改善します
●新しい職種に転職しやすくするリスキリング(職能再開発)を支援します
(2)あなたの安心大作戦-頼れる保育・教育・介護・医療へ
●福祉の現場などで働く若者の奨学金返済支援や家賃支援を拡充します
●教師の付随業務を減らし、子どもとの時間を増やします
●認知症対策を強化し、介護のために離職をしないで済む社会にします
(3)もっと多様で生きやすく―あなたの人生の選択を大切にする
●不合理な慣習や制度で困っている女性を応援する施策を進めます
●自治体や企業との連携で「パートナーシップ宣誓制度」を利用しやすくします
●都内160万頭のペットと豊かに共生できる都市をめざします
(4)本物の行財政改革―徹底見直しで、ガラス張りの都政に
●毎年の継続チェックが重要であり、事業評価を毎年全事業に対して行います
●「東京版・行政事業レビュー」を導入して、ガラス張りの都政を実現します
●公金や補助金の支払先を原則公開し、新たなビジネスチャンスを生み出します
(5)本物の東京大改革―古い政治から、新しい政治へ
●絶大な権力を有する都知事だからこそ、政治資金パーティーは開催しません
●意思決定プロセスを透明化し、都の持つデータをオープンデータ化します
●専門家や当事者で「知事直轄円卓会議」をつくり、ボトムアップの都政にします
(6)東京全体をもっと良くする―未来への責任/住みよい多摩へ
●神宮外苑の再開発を見直して、大切な緑を守ります
●都心にもっと緑地を増やし、緑豊かな国際都市をめざします
●多摩地域の一部に導入されていない学校給食の無償化を実現します
(7)良い政策は発展させる―行政の継続性も大切に
●防災・経済・警察/消防・子育て支援・国際都市/文化芸術都市・高齢者福祉などの分野でも良い政策は、これからも引き続き取り組み、さらにパワーアップさせます
(しんぶん赤旗2024年6月19日付より)