東京都知事選(7月7日投票)で幅広い市民と野党が支援する蓮舫候補=無所属=は23日、JR錦糸町駅前で街頭演説し、日本共産党の吉良よし子参院議員、立憲民主党の菊田真紀子衆院議員らが応援演説に立ちました。司会は酒井なつみ衆院議員。
小雨が降る中、聴衆がどんどん膨れ上がりました。蓮舫氏は「私と小池(百合子知事)さんの違いを一言でいうと、小池さんはトップダウンの人です。私はボトムアップ。どこで、いつ、どうやって決めたのかもわからない政策がある。だから私は知事直轄の円卓会議を開いて、当事者、や専門家、現場をよく知っている人、都庁職員などの意見を聞いて決めていく知事になりたい」と表明。例として神宮外苑の再開発問題を挙げ、「もう一度徹底検証する。小池さんは否定するが、それは知事選の争点です」と指摘しました。
蓮舫氏は、住民税非課税の子ども3人世帯に月2万円家賃補助すれば予算は48億円で、都庁を照らすプロジェクションマッピングと同じぐらいになると指摘。「小池さんは光に光を当てることは得意だが、東京には格差が広がっている。光と影がある。私は影になっているところに、影がなくなるまで光を当て続ける知事になりたい」と力説。聴衆から「蓮舫、蓮舫」の津波のようなコールと拍手が湧き上がりました。
吉良氏は、蓮舫氏が参院文教科学委員会で現場の声に耳を傾けていた様子を紹介し「トップダウンの強権政治を、ボトムアップの声聞く政治に変えよう」と訴えるとともに「都知事が変わればくらしの負担と不安をなくすことができる」と強調。小池都知事のスクールカウンセラーの雇い止めについて「雇い止めした人の人生も、その先にいる子どもたちの人生も切り捨てる冷たい姿勢だ」と批判。「人を切り捨て『行革』と胸を張る政治をやめると明言し、人を人として大切にする蓮舫さんにこそ都政を託そう」と蓮舫候補勝利を呼びかけました。
「東京には若者支援の政策が少ない」と話していた20代男性は、蓮舫氏の演説を聞き「わかりやすかった」と笑顔で話しました。
(しんぶん赤旗2024年6月24日付より)