しんぶん赤旗「主張」東京都議補選

知事選と一体で政治の転換を

 東京都知事選挙(7月7日投票)と同日投票の都議補欠選挙(9選挙区)が28日に告示されます。知事選で蓮舫都政を誕生させるとともに、それを支える都議の議席増を勝ち取り、東京都政と、行き詰まった自民党政治を転換しましょう。

 日本共産党は、江東区、中野区、北区、板橋区で公認候補を立て、府中市で無所属候補を支援して、蓮舫候補の勝利をめざす知事選と一体にたたかいます。

 補選の定数は、いずれの選挙区も1議席ですが、今回、議席獲得の大きなチャンスがあります。

対決の構図は鮮明

 全国注目の都知事選は、裏金自民党と二人三脚、暮らしに無関心で開発優先の小池氏か、「オール東京」で自民党政治を終わらせ、暮らし応援で安心と希望の新しい東京をめざす蓮舫氏かという、鮮明な対決構図でたたかわれています。そのなかでの都議補選です。

 蓮舫氏を支持する都議候補はほとんどの選挙区で1人だけ。一方、小池氏の陣営は自民党と都民ファーストなど何人かに分かれています。知事選で蓮舫氏勝利の流れをつくりだすことと一体に都議補選をたたかえれば、勝利できます。

 しかも、共産党候補は、区議団の幹事長や政調会長を務めた、文字どおり各区のエースです。党が支援する候補も市政改革の先頭に立ち市長選候補を務めた一級建築士です。

 日本共産党都議団は都議会野党第1党の19議席を占めます。国会に例えれば衆参合わせ約100議席に相当します。この力を生かして都政のゆがみを鋭く追及するとともに、都民の願いを政策にして次々と提案し、都政を動かしています。

共産党都議団の力

 たとえば、学校給食費の無償化提案に、知事は「国の責任」と言って後ろ向きでした。しかし、無償化に踏み出す自治体が増えるなか、日本共産党が他会派に働きかけて共同で条例提案をおこなうと、自民・都民ファ・公明が反対したものの、知事が態度を変え、区市町村の補助経費の半額を都が負担する制度ができました。無償化自治体はさらに広がっています。

 学校体育館へのエアコン設置、高校授業料の実質無償化なども都民の運動と結んだ党都議団の条例提案が後ろ向きだった小池知事の姿勢を変えたものです。

 日本共産党都委員会が発表した都政政策アピール(5月27日付本紙掲載)は、東京都の巨大な財政力を都民本位に活用する政策の旗印を鮮明にしています。

 蓮舫知事を誕生させることができれば、日本共産党は与党第1党になります。蓮舫都政を都議会で支える力を、どうしても大きくしなければなりません。

 日本共産党の躍進で、都政転換へのパワーアップをなんとしてもなしとげましょう。

 同時に、日本共産党の議席増は、裏金自民党に対するなによりの痛打となります。2013年都議選での日本共産党の8議席から17議席への躍進は、その後に続く党躍進の時代、さらに市民と野党の共闘の時代をひらきました。

 都政とともに国政をも変える新たな時代へのうねりを、首都東京からさらに大きく巻き起こすため、日本共産党は全力をあげます。

(「しんぶん赤旗」2024年6月25日付より)

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