外苑再開発「都民投票」を

都知事選 蓮舫候補が提案発表

 東京都知事選挙(7月7日投票)で、幅広い市民と野党が支援する蓮舫候補=無所属=は29日、東京都港区の神宮外苑前で記者会見し、小池百合子都政のもとで多数の樹木を伐採し、超高層ビルを建設する外苑再開発について都民に賛否を問う「都民投票」を都議会に提案すると発表しました。

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神宮外苑再開発について都民に賛否を問う「都民投票」を提案すると発表した蓮舫都知事候補=29日、東京都港区

 蓮舫氏は、小池都政が抱える問題として、意思決定プロセスが「ブラックボックス」であることや、政官業癒着の利権構造への疑問、持続可能ではない政策が多い点にふれ、「いずれにも当てはまるのが、神宮外苑再開発だ」と指摘しました。

 告示後に開かれた立候補者討論会で、蓮舫氏が「再開発の事業者から、パーティーのチケットの購入を受けていないか」との質問に、小池氏が明言を避けたことに言及。「小池知事は『民間の事業』だと主張するが、都が特例的な優遇策を決断したからこそ可能になった」と指摘し、再開発は都も当事者であると主張しました。

 蓮舫氏は、「住民の声を十分に聞かないまま『公園まちづくり制度』を適用し、気候変動の時代に100年育ててきた都民の公共財産である森を切り倒す再開発問題を都民に直接聞きたい」と強調。その上で、「私が知事に選ばれたら、再開発の賛否を問う史上初の『都民投票』を都議会に提案し、その民意を背景に事業者と真摯(しんし)に向き合いたい」と述べました。

羽田新ルート見直しも表明

 また、蓮舫氏は28日の街頭演説で、羽田空港への着陸時に、航空機が東京都心の低空を飛行する「羽田新ルート」について、「新ルートの見直しを早期に国に申し入れたい」と表明しました。

(「しんぶん赤旗」2024年6月30日付より)

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