杉並区街頭演説 田村共産党委員長ら駆けつけ応援
東京都知事選(7月7日投票)で幅広い市民と野党が支援する蓮舫候補を何としても知事に押し上げようと29日、東京都杉並区のJR阿佐ケ谷駅前で「女性の声が東京を変える at ASAGAYA」と題した街頭演説が行われました。炎天下に政党代表や市民の女性スピーカーが次々と蓮舫氏への期待の声を響かせると、駅前ロータリーをぐるりと囲むように聴衆がみるみる広がっていきました。日本共産党の田村智子委員長が応援に駆けつけ、「自民党の政治はもう嫌だという声に応える蓮舫さんを都知事にしよう」と訴えました。司会は市民連合の菱山南帆子氏。
田村氏は、沖縄県で米兵による少女への性暴力事件が半年間も隠蔽(いんぺい)されていたことにふれ、「こんな政治をいつまで続けるのか」と訴えました。自民党の裏金議員が、優れた性教育に取り組んできた特別支援学校を攻撃し性教育を押しつぶしてきたこと、選択的夫婦別姓や同性婚を妨害し、LGBTQなど性的少数者への差別発言を繰り返してきたことを糾弾。「自民党の政治を歓迎する小池都知事への1票は自民党を喜ばせるだけだ」「都知事が代われば“私が私を大切にできる社会”へと大きく前進できる」と熱く訴えました。
蓮舫氏は、小池都政が少子化対策として婚活アプリの開発など「結婚させようとする政策」を進めていると批判し、「結婚する選択、しない選択、全ての選択と全ての決断と全ての人を等しく応援するのが、東京都の多様性、知事の仕事だ」と強調。選択的夫婦別姓制度が実現するまで都の「パートナーシップ宣誓制度」を同性カップルでも使えるように変えていくと訴えました。
社民党の福島みずほ党首は「女性が当たり前に働き、子どもを食べさせるだけの賃金が得られない東京を“蓮舫都知事”で変えよう」と訴え。杉並区の岸本聡子区長は「蓮舫さんならボトムアップの民主主義で一緒に(都政を)変えていけるリーダーになる」と期待を寄せました。東京・生活者ネットワークの岩永やす代都議も参加しました。
看護師や気候変動運動に取り組む大学生、都のスクールカウンセラーの雇い止めにあった女性、ライターの和田静香氏がマイクを握りました。
(「しんぶん赤旗」2024年6月30日付より)