「SAVE外苑」集会 蓮舫氏飛び入り

都民投票にかけよう

 国立競技場や神宮球場などがある神宮外苑(東京都新宿区、港区)の再開発をめぐって、都知事選が始まった中でどう守っていくかを話し合う「SAVE神宮外苑ミーティング」と題する集会が、29日神宮外苑で開かれました。「外苑再開発で東京都初の都民投票を実施する」との新たな公約をかかげた蓮舫都知事候補が飛び入り参加し、「再開発はいったん立ち止まり、都民の声を聞きたい」と訴え、蓮舫コールが起きました。

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「SAVE神宮外苑ミーティング」に飛び入り参加し、訴える蓮舫都知事候補=30日、東京都新宿区(しんぶん赤旗提供)

 集会に先立ち、集会の呼びかけ人のひとり、東京大学准教授の斎藤幸平さんが、公共性の高い外苑を守ろうと呼びかけました。クリエイターのいとうせいこうさんが寄せた詩が代読されました。

 集会呼びかけ人のひとり、経営コンサルタントのロッシェル・カップさんは外苑の木1000本を伐採すると聞いて驚いたことから運動を始めたと話し、「市民が知らないうちに計画が出来上がった。これは民主主義の問題です」と訴えると、「そうだ」の声がかかりました。

 集会では、再開発を手掛けてきた建築家が発言。竹内昌義さんは「伐採はおかしい。蓮舫さんは都民投票を呼び掛けた。ぜひ都民みんなで決めよう」。北山恒さんは「高層ビルは維持管理にお金がかかる」「(再開発は)未来に負債をつくることばかりだ」と指摘しました。

 作詞家の松山猛さん、ミュージシャンのサエキけんぞうさんが登壇。タレントのラサール石井さんも「再開発は反対です」と訴え、拍手が起きました。

 「神宮外苑の緑と空を」のサイトを運営する角井(つのい)てんこさんは、小池百合子知事が再開発を推進し認可したと説明。「明治神宮外苑を子どもたちの未来につなぐ有志の会」代表の加藤なぎささんは住民説明会で「決まったものだから変えられない」と聞いたと話し、「100年続いたこの静かな空間を未来につなげたい。小さな声を聞いてくれる都知事を選びましょう」と訴えました。

(しんぶん赤旗2024年7月1日付より)

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