小池知事 業界に支援訴え

自民都連による団体決起大会

 東京都知事選(7日投開票)に立候補した小池百合子知事の陣営による「各種団体総決起大会」が2日、東京都新宿区の京王プラザホテルで開かれました。複数の参加者によると、会場には約300団体が集まり、小池知事も参加して支援を呼びかけました。選挙戦の最終盤に向けて“引き締め”を図る動きです。

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小池百合子氏の陣営による「各種団体総決起大会」が開かれたホテル=2日、東京都新宿区(しんぶん赤旗提供)

 本紙が確認した都議会自民党のものとされる内部文書には「都連による各種団体総決起大会」と明記していますが、都連会長の萩生田光一衆院議員を含めて「議員は参加なしの会合」として開かれました。

 裏金事件で強い批判を浴びた同党は、選挙戦で小池氏の“ステルス支援”を徹底しています。会場内には小池氏の“のぼり旗”が立てられていましたが、自民党名が入ったポスターなどはありませんでした。ある参加者は「どこが主催したのかは分からなかった」と述べました。

 参加券には、名前と住所、電話番号のほかに「会社名」と「所属団体名」を記入する欄がありました。本紙が取材を申し出ると、スタッフが「メディアの方は参加いただけません」と立ち入りを拒否しました。

 会場の「エミネンスホール」は、開会前から大混雑でした。同ホテルのホームページによると、同ホールの最大収容人数はシアター形式の816人です。

 ホテル前で本紙の取材に応じたのは、企業や商店街、私立学校の関係者でした。小池氏の政策が書かれた円形のビラを持った参加者もいました。都内の企業経営者は「参加費の徴収はなかった。小池氏は、自身の公約や中小企業支援について話した」といいます。

(しんぶん赤旗2024年7月3日付より)

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