横田基地 全ての飛行停止措置後初
在日米軍横田基地(東京都福生、羽村、昭島、立川、武蔵村山の5市と瑞穂町)に配備されている米空軍特殊作戦機CV22オスプレイが2日、無通告で飛行を再開しました。昨年11月29日に同基地のCV22が鹿児島県屋久島沖で墜落し、12月6日に米軍が全てのオスプレイの飛行停止措置をとって以降、同基地での飛行は初めて。米軍や防衛省からの周辺自治体への事前通告はありませんでした。
防衛省北関東防衛局からの周辺自治体への情報提供によると、同局職員が、同日午前11時ごろCV22が1機離陸し、基地周辺を旋回後、同15分ごろ着陸したのを目視で確認しています。
青梅市や、あきる野市でも目撃され、あきる野市役所上空の飛行を撮影した、日本共産党の、たばたあずみ市議は「いつ飛び始めるかとずっと不安に思っていましたが、再開したことに怒りを覚えます。市になんの説明もないままの再開は自治体軽視です。市役所北側には中学校もあり、なにかあったときに子どもたちが犠牲になることはあってはならない」と話します。党市議団は同日、市に対し政府と米軍に抗議し飛行停止を求めるよう要請しました。
東京平和委員会の岸本正人事務局長は「安全上のリスクがあると米国政府内でも問題視され、飛行が制限されているなかで、無通告で飛行を再開するのは許されません。怒りをもって抗議します。9日に防衛省要請を行います」と話しています。
(しんぶん赤旗2024年7月3日付より)