「利権ファースト」から都民の暮らし最優先に――蓮舫知事で切り替えよう

志位議長の応援

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蓮舫都知事候補の必勝を訴える志位和夫議長=5日、東京都千代田区

日本共産党の志位和夫議長が5日、有楽町駅前で行った蓮舫都知事候補の応援演説は以下の通りです。

 みなさんこんにちは(「こんにちは」の声)。日本共産党の志位和夫です。蓮舫さんが、勇気をもって知事にチャレンジし激しく追い上げている。何としても都知事に押し上げていただきたいと、矢も盾もたまらずかけつけました。(拍手)

 みなさん。選挙戦の論戦をつうじて、小池知事と蓮舫さん、どちらが都知事にふさわしいのかはもうハッキリしたんじゃないでしょうか。(「そうだ」の声。拍手)

対照的な政治姿勢――
蓮舫さん一択は明らか

 まず政治姿勢の問題です。

 小池知事といえば、2017年、「希望の党」をつくったさいに、「排除します」と言ったあの言葉が忘れられません。蓮舫さんは「私は支援者を排除することはいたしません」とキッパリおっしゃっている。東京都知事というのは、1400万都民みんなのリーダーですよ。特定の政治主張を踏み絵にして「排除」を公言するような人でなく、すべての都民のみなさんの声を聞き、すべての都民のみなさんを包み込んで一緒になって前進する蓮舫さんのような方が、知事にふさわしいじゃないでしょうか。(拍手)

 都庁の真下で10年間にわたって行われてきた、生活に困っている方々への支援。小池知事は8年間の在任中、ただの一回も足を運びませんでした。それだけじゃないんですよ。雨宿りしている方々を雨のなかに追い出した。食料を受け渡している場所に大量の三角コーンをたてて、妨害したのです。支援を求めている方を無視しただけじゃないんです。足蹴(あしげ)にしてきた。こんな人に知事を続けさせていいのでしょうか。(「だめだ」の声)

 みなさん、かえましょう、蓮舫さんにかえましょう。蓮舫さんは立候補表明直後に、食料支援の場にかけつけて、声を聞いて、「都庁を照らすのじゃなく、都民の暮らしに光をあてる都政をつくりたいと」とおっしゃった。どちらが都知事にふさわしいか、蓮舫さん一択であることは、明らかではないでしょうか。(「そうだ」の声。大きな拍手)

「現役世代の手取りを増やす」――
国保料の負担軽減を蓮舫さんとともに

 政策的対決点ももうはっきりしてきました。蓮舫さんは選挙戦に入ってからでも、都民のみなさんの声に耳をかたむけて、ボトムアップでいい政策を、バージョンアップしています。

 「現役世代の手取りを増やす」。蓮舫さんの一貫した公約です。知事として何ができるのか。東京都で働く非正規の方を正規にかえていく。公契約条例をつくって都の仕事をやっている働く方の待遇を改善させる。実現させようじゃないですか(拍手)。この間、高すぎる国民健康保険料の軽減をするため都知事として提案します、こうおっしゃったのは多くの方々の励みになったのではないでしょうか。(拍手)

 かつて東京の国保料は安かったのです。ところが今、全国で一番高い。全国の市区町村のランキングがあります。ワースト1位から21位までは東京の自治体が占めている。子どもさんが就学した場合は1人6万5600円です。なんでこんなに高くなったのか。小池都政が負担軽減のためのお金をばっさり削ってきたからです。「子育て支援」と言いながら、1人子どもが生まれたら6万5600円も保険料を値上げする、これは子育て支援ではなく、子育て“ペナルティー”になってしまうのじゃないでしょうか。(「そうだ」の声)

 蓮舫さんは「国保料が高すぎる、その心配で子育てをあきらめる、そんなことのないような都政をつくりたい」とおっしゃっている。みんなでそういう都政をつくろうじゃないですか。国保料の大幅な値下げ、困っている都民に寄り添うあったかい都政を蓮舫知事とつくろうじゃありませんか。(大きな拍手)

神宮外苑再開発――
利権政治と裏金政治を蓮舫知事で一掃しよう

 政策のバージョンアップという点では、蓮舫さんが、この選挙で大争点になった神宮外苑再開発―たくさんの樹木を切って超高層ビルを三つ建てる―に対して、「見直し」をずっと主張されてきましたが、これをバージョンアップして、「住民投票」を打ち出しました。私、大賛成ですがどうですか。(「いいぞ」の声、大きな拍手)

 この問題では、三井不動産と小池都政との底なしの癒着が大問題になっているじゃないですか。最初の段階から、主導的役割を果たしたのが三井不動産。神宮外苑再開発だけじゃなく、築地市場跡地、東京五輪・パラ選手村跡地の「晴海フラッグ」―三つの再開発全部引き受けているのです。そして東京都の幹部職員、局長14人が三井不動産グループに天下りをしている。こんな「利権ファースト」の都政は変えようではないでしょうか。(「そうだ」の声。大きな拍手)

 神宮外苑再開発問題をにぎわしたのはだれだったか。東京都が作っている内部資料があります。2012年2月28日、都議会自民党の控室で、自民党の萩生田光一氏と東京都幹部が会合をやっていた。その場で萩生田氏は「森元総理から『君が横断的に調整してくれ』と言われている」と言って、この、神宮外苑再開発のことをはっきりと言った。記録に残っています。ここから始まったのです。森元首相の命によって、萩生田氏が動いて始まった。しかしこの2人といえば、裏金疑惑の中心人物じゃないですか。(「そうだ」の声)

 裏金疑惑の2人が手に手を取って始めた、もう事実関係は明らかです。小池都政、三井不動産、裏金自民党の3者によって進められている。あまりにもひどい利権政治、裏金政治、これは、蓮舫さんで一掃しようじゃありませんか(「そうだ」の声、大きな拍手)。蓮舫さんで「利権ファースト」の都政から都民の暮らし最優先の都政に切り替えようではありませんか。(大きな拍手)

蓮舫さんが知事になれば都政が変わり、日本が変わる

 蓮舫さんが勝てば東京は変わります、日本が変わります。7月7日には、そういうすばらしい結果を、みんなでつくろうじゃないですか(大きな拍手)。最後まで総力をあげることを誓いまして、ごあいさつといたします。(「いいぞ」の声。大きな拍手)

(「しんぶん赤旗」2024年7月6日付より)

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