東京・中野区議会 「憲法に反する」発言
東京都中野区議会で10日、公明党の副議長が日本共産党の羽鳥だいすけ区議の発言の一部(「日本国憲法に反する」という一節)を議事録から削除しました。共産党中野区議団は同日、発言削除に抗議する声明を発表しました。
羽鳥区議は6月13日の本会議一般質問で「これまで、自民・公明政権によって、日本国憲法に反する数々の悪法が成立されてきましたが、今回の地方自治法改正案は、国と地方自治体の関係を根底から覆すものです」と発言。これに対し、自民党、公明党が「不穏当」「事実誤認」「秩序を乱す」などと主張し、議事録からの削除を求めていました。
羽鳥区議は議事録の削除に応じず、議長も議員の発言の自由を尊重する立場から議長権限での削除はしないと判断しました。
しかし、10日に開かれた区民が傍聴できない議会運営協議会で職務代理(議長は欠席)の副議長(公明党)が、職権で羽鳥区議の発言の「日本国憲法に反する」という部分を削除したと報告しました。
共産党中野区議団は、公明党副議長による議事録削除は、議員の発言の自由を侵害し、民主主義を壊す重大な行動であるとして、撤回を求めています。
(「しんぶん赤旗」2024年7月13日付より)