日本共産党は7月15日に党創立102周年を迎えました

新たな動き今後の力に 蓮舫候補が健闘

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 任期満了に伴う都知事選が7日投開票され、市民と野党の共闘で推された前参院議員の蓮舫候補(56)=無所属・新人=は128万票余りを獲得し、健闘しましたが及びませんでした。自民、公明、都民ファーストなどが支援する現職の小池百合子氏(71)=無所属=が3選しました。投票率は60・62%(前回55・00%)。蓮舫氏は会見で「私の上げた声は間違っていない」と語り、都民からの期待が寄せられた外苑再開発の再検討や若者支援など知事に取り組んで欲しいと要望しました。

 蓮舫氏は選挙結果を受け、千代田区の開票センターで会見。大きな拍手で迎えられた蓮舫氏は「多くの方々に本当に温かい言葉と応援をいただいた」「子どもや若者の支援がシニアの支援につながる循環型の東京をつくりたいという思いを全力で訴えた。結果としてそれが届かなかったのは私の力不足だった」と語りました。
 テレビ討論会が告示後に一回も開かれなかったことが敗因ではないかとの質問に、「政策も、現職への対案もあった。テレビ局から何度も提案があったが実現できなかったのは、挑戦者として非常に残念な思いしか残っていない」と、悔しさをにじませました。また選挙戦で日本共産党も支援したことについて問われ、「共産党をはじめ多くの応援、力をいただいたのは私の財産だ」と振り返りました。
 争点となった問題について「都民の思いである『神宮外苑の再開発は立ち止まってほしい』『(朝鮮人虐殺慰霊祭に)追悼文を出してもらいたい。歴史に真摯に向き合ってもらいたい』という声、奨学金を含め支援してほしいという声には、ぜひ現職に取り組んでもらいたい」と強調。神宮外苑再開発問題で「一旦立ち止まる」と訴えたことについては「私の上げた声は間違っていない。市民からの声に真摯に向き合い、私にできることがあれば動きたい」と語りました。

小池知事が三選論戦回避に批判
 蓮舫氏は5月27日に立候補を表明し、市民と共産党、立憲民主党、社民党、生活者ネット、新社会党、緑の党、ミライ会議など野党でつくる候補者選定委員会が一致して擁立。公契約条例などで現役世代の手取りを増やす、保育・教育・介護・医療の現場で働く人たちの処遇を改善し、奨学金返済を支援するなどの徹底した若者支援、ガラス張りの都政をつくる行財政改革など、7つの公約を発表。
 さらに選挙期間中も▽PFAS(有機フッ素化合物)汚染源の一つと疑われる米軍基地との交渉を国に求める▽神宮外苑再開発の是非を問う都民投票▽国民健康保険料(税)の負担で家計を圧迫することのない都政―など、政策をバージョンアップさせました。
 市民団体や野党の奮闘に加え、一人や少人数でプラカードなど掲げてスタンディングを行う「ひとり街宣」が、都内で700カ所以上、数千人が行うなど、市民が主体的に選挙にかかわる新しいタイプの運動が広がりました。
 一方、小池百合子知事は「蓮舫による共産党主導の革新都政を絶対阻止しなければならない」とした自民党都連や公明党、都民ファースト、国民民主党の支援を受けながら、裏金事件の自民党の姿を徹底して隠しました。また、神宮外苑などの再開発やプロジェクションマッピングなど、「財界ファースト」で都民の暮らしに冷たい小池都政への批判の高まりに、「公務」を理由にテレビ討論を拒否。告示後には行われませんでした。
 「神宮外苑再開発は争点ではない」とかわし、論戦から徹底して逃げた小池氏に対し、現職候補としての姿勢を問う声が広がりました。

「希望みえた」奮闘に感謝
 開票結果を見守ろうと千代田区の開票センターに駆けつけた市民や政党関係者が、蓮舫氏に感謝の言葉を贈りました。
 市民連合の菱山南帆子さんは「ひとり街宣が全国に、ニューヨークにまで広がり、私たちの民主主義が息づいていると感じた。蓮舫さんから与えてもらった機会を最大限いかして、これからも頑張っていきます」と述べました。
 日本共産党の小池晃書記局長は「力不足なんてとんでもない。最強最良の候補者の蓮舫さんで希望が広がった選挙になった。蓮舫さんの街宣には毎日驚くほどの人が集まり、ひとり街宣も広まった。日本の新しい民主主義がここに生まれたと言っていいと思う」と語りました。
 立憲民主党の辻元清美参院議員は「蓮舫という鎧を脱いで休んでほしい。挫折をかみしめて」と笑いを誘いつつ、激励しました。
 蓮舫氏は「たたかわせてくれてありがとう。楽しかった」と応じました。

都議補選報告に激励次々
 蓮舫氏は選挙結果を受け、千代田区の開票センターで会見。大きな拍手で迎えられた蓮舫氏は「多くの方々に本当に温かい言葉と応援をいただいた」「子どもや若者の支援がシニアの支援につながる循環型の東京をつくりたいという思いを全力で訴えた。結果としてそれが届かなかったのは私の力不足だった」と語りました。
 テレビ討論会が告示後に一回も開かれなかったことが敗因ではないかとの質問に、「政策も、現職への対案もあった。テレビ局から何度も提案があったが実現できなかったのは、挑戦者として非常に残念な思いしか残っていない」と、悔しさをにじませました。また選挙戦で日本共産党も支援したことについて問われ、「共産党をはじめ多くの応援、力をいただいたのは私の財産だ」と振り返りました。
 争点となった問題について「都民の思いである『神宮外苑の再開発は立ち止まってほしい』『(朝鮮人虐殺慰霊祭に)追悼文を出してもらいたい。歴史に真摯に向き合ってもらいたい』という声、奨学金を含め支援してほしいという声には、ぜひ現職に取り組んでもらいたい」と強調。神宮外苑再開発問題で「一旦立ち止まる」と訴えたことについては「私の上げた声は間違っていない。市民からの声に真摯に向き合い、私にできることがあれば動きたい」と語りました。

小池知事が三選論戦回避に批判
 蓮舫氏は5月27日に立候補を表明し、市民と共産党、立憲民主党、社民党、生活者ネット、新社会党、緑の党、ミライ会議など野党でつくる候補者選定委員会が一致して擁立。公契約条例などで現役世代の手取りを増やす、保育・教育・介護・医療の現場で働く人たちの処遇を改善し、奨学金返済を支援するなどの徹底した若者支援、ガラス張りの都政をつくる行財政改革など、7つの公約を発表。
 さらに選挙期間中も▽PFAS(有機フッ素化合物)汚染源の一つと疑われる米軍基地との交渉を国に求める▽神宮外苑再開発の是非を問う都民投票▽国民健康保険料(税)の負担で家計を圧迫することのない都政―など、政策をバージョンアップさせました。
 市民団体や野党の奮闘に加え、一人や少人数でプラカードなど掲げてスタンディングを行う「ひとり街宣」が、都内で700カ所以上、数千人が行うなど、市民が主体的に選挙にかかわる新しいタイプの運動が広がりました。
 一方、小池百合子知事は「蓮舫による共産党主導の革新都政を絶対阻止しなければならない」とした自民党都連や公明党、都民ファースト、国民民主党の支援を受けながら、裏金事件の自民党の姿を徹底して隠しました。また、神宮外苑などの再開発やプロジェクションマッピングなど、「財界ファースト」で都民の暮らしに冷たい小池都政への批判の高まりに、「公務」を理由にテレビ討論を拒否。告示後には行われませんでした。
 「神宮外苑再開発は争点ではない」とかわし、論戦から徹底して逃げた小池氏に対し、現職候補としての姿勢を問う声が広がりました。

「希望みえた」奮闘に感謝
 開票結果を見守ろうと千代田区の開票センターに駆けつけた市民や政党関係者が、蓮舫氏に感謝の言葉を贈りました。
 市民連合の菱山南帆子さんは「ひとり街宣が全国に、ニューヨークにまで広がり、私たちの民主主義が息づいていると感じた。蓮舫さんから与えてもらった機会を最大限いかして、これからも頑張っていきます」と述べました。
 日本共産党の小池晃書記局長は「力不足なんてとんでもない。最強最良の候補者の蓮舫さんで希望が広がった選挙になった。蓮舫さんの街宣には毎日驚くほどの人が集まり、ひとり街宣も広まった。日本の新しい民主主義がここに生まれたと言っていいと思う」と語りました。
 立憲民主党の辻元清美参院議員は「蓮舫という鎧を脱いで休んでほしい。挫折をかみしめて」と笑いを誘いつつ、激励しました。
 蓮舫氏は「たたかわせてくれてありがとう。楽しかった」と応じました。

ひとり街宣は民主主義の力 小池書記局長が会見
 日本共産党の小池晃書記局長は7日、蓮舫候補の開票センターで都知事選結果について会見しました。大要を紹介します。

 勇気をふるって都知事選にチャレンジしていただいた蓮舫候補に心から敬意を表したい。
 蓮舫候補を支持した都民、関係者や市民、党員、後援会員のみなさんに心からの感謝と敬意を表します。
 選挙結果自体は、非常に残念なものでしたが、蓮舫氏が自民党政治と小池都政を変えるという旗を掲げて立ち上がり都民の声に耳を傾けながら政策を日々バージョンアップさせたことは、多くの都民を励ましました。
 それが都内各地での蓮舫候補の街頭演説にかつてない規模で人々が集まり、無数のひとり街宣が都内各地に広がった。SNS上で多くの著名人が蓮舫候補支持を表明するなど、新たな動きにつながった。日本の民主主義の力を示すものだ。今後の東京と日本の政治を変えていく上で、必ず大きな力となる。
 どういう教訓を引き出すかは、都民のみなさんの声に耳を傾け、蓮舫候補を共同で擁立した市民と野党のみなさんと率直な議論を行いたい。日本共産党は引き続き都民が主人公の都政改革のために全力を尽くすと同時に、岸田自公政権を退場させ、自民党政治を終わらせるために全力を尽くす決意です。

都知事選で小池氏得票74万票減らす
 7日投開票の都知事選で3選を決めた現職の小池百合子氏は291万8015票(得票率42・8%)を獲得しました。しかし、神宮外苑再開発の問題に見られる大企業との癒着疑惑や都政のブラックボックス化などへの批判が高まるなか、366万1371票(得票率59・7%)を獲得した4年前に比べ、得票で74万票余り、得票率で16・9?も減らしました。
 一方、市民と野党の共闘が推した蓮舫候補は128万3262票で3位でしたが、前回、宇都宮健児候補が獲得した84万4151票から約44万票を増やし、率でも5?前進しています。
 区市町村別に見ると、小金井市、東大和市、清瀬市、多摩市、日の出町、奥多摩町、大島町、檜原村、御蔵島村の4市3町2村で石丸伸二氏(前広島県安芸高田市長)を得票数で上回っています。

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