全国革新懇は22日、都内で代表世話人会を開き、7日に投開票が行われた東京都知事選についての議論を中心に、自民党政治からの転換を目指す各地の取り組みなどが話し合われました。日本共産党の志位和夫議長が参加しました。
参加者からは、市民と野党の共闘候補として奮闘した蓮舫氏が、前回の選挙で健闘した宇都宮健児氏の得票をさらに伸ばしたことに積極的な評価が語られました。連合の芳野友子会長が「共産党との共闘で票が逃げた」と根拠のない発言をしたことについて、蓮舫氏がきっぱりと否定したことなどが肯定的に受け止められ、「全体の流れをとらえて次に生かす必要がある」との指摘がありました。都内全駅をカバーするように広がった「ひとり街宣」には、「自発的な運動が広がったことは非常に希望だと思う」との意見が出されました。
日本共産党の田村智子委員長が行った党創立102周年記念講演について、暮らしと平和とジェンダーの諸問題について、政権復帰後12年の自民党の行き詰まりを明らかにし、対案を太く示した内容になっていることが紹介されました。志位議長が出版した『Q&A共産主義と自由――「資本論」を導きに』について、人間の自由こそが大目標であり根本理念であることが強調されるとともに、「自由な時間」は社会の発展にとっても大切なことだと語られました。
各分野からは、「自由な時間を奪う労働基本法解体を許さないたたかいを発展させたい」(労働)、「米兵による少女への性犯罪事件は命と尊厳にかかわる大問題であり、沖縄県に情報が渡されなかったことは、根本に日米安保条約と日本政府の従属的な態度がある」(沖縄)、「都知事選での石丸伸二氏は、世代間の分断を狙い高齢者への憎悪をあおっていた。包摂の戦略が必要だ」(大阪)などの意見が出ました。
(しんぶん赤旗2024年7月23日付より)