羽田ルート見直し早く

議連が総会 国交省に要求

 東京都心上空を低空飛行する羽田新ルート問題で「羽田低空飛行見直しのための議員連盟」(海江田万里会長・立憲民主党衆院議員)は29日、衆院議員会館で総会を開き、国土交通省に低空飛行見直しへ早期に取り組むよう、住民団体と求めました。日本共産党の小池晃書記局長・参院議員、笠井亮、宮本徹両衆院議員、山添拓参院議員らが出席しました。

「羽田低空飛行見直しのための議員連盟」の総会=29日、東京都千代田区(しんぶん赤旗提供)

 海江田氏は「一日も早く元の(海から入って海から出る)ルートに戻せと主張していきたい」とあいさつ。羽田問題解決プロジェクトの大村究代表は「国の固定化回避検討会は2年間開かれていない。国はこれまで新ルートの増便効果は年3万9000回と説明してきたが、実際は異なる」と課題を語りました。

 国交省の担当者は質疑で、安全性の検証をしているため、検討会をいつ行うかは答えられないと回答。3万9000回の増便のうち、実際に羽田新ルートを運用する午後3時~午後7時の増便数は1万1000回だと説明しました。小池氏が「新ルートによる増便効果は1万1000回ということか」と確認すると担当者は認めました。

 小池氏と山添氏は、検証が終わらないことは検討会を開かない理由にならないと批判。国交省が検討会の座長に進捗(しんちょく)を報告していると説明すると、宮本氏は「座長に報告する範囲でも住民や議員に説明すべきだ。国はやる気がないように見える」と強調しました。

(しんぶん赤旗2024年7月30日付より)

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