都知事は朝鮮人犠牲者追悼文を

関東大震災式典実行委員会要請

東京都の担当者(左端)に追悼文送付の要請書を手渡す人たち=1日、都庁

 関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式典実行委員会は1日、9月1日に開く追悼式典に「追悼の辞」を送るよう、小池百合子都知事宛てに要請しました。日本共産党の原純子、原田あきら両都議が同席しました。

 要請で宮川泰彦実行委員長らは、小池知事が「9月の大法要で全ての犠牲者を弔っている」としていることについて、「『二度手間』とでも言うのか」と厳しく指摘。「震災を逃げ延びた朝鮮人が朝鮮人差別の流言飛語によって、人の手で殺された。事件を語り継いでいく上でも、追悼文の送付は重要だ」と強調しました。

 都都市整備局の課長は「知事や関係部署に確実に届けさせていただく」と答えました。

 追悼式典に対しては1973年以来、歴代都知事が毎年、追悼文を送付していましたが、小池知事は就任翌年の2017年から送付を中止しています。

 宮川氏は「当時、『一度出した追悼文の文言に誤りがあったのか』と聞いたところ、都側から『そうとは思っていない』との回答があった。今でもその姿勢に変化はないか」と質問。原田氏は、回答するよう都側に求めました。原氏は「知事は実行委員会と向き合い、追悼文を送付してほしい」と訴えました。

(「しんぶん赤旗」2024年8月2日付より)

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