朝鮮人へのヘイトスピーチ 差別的言動 都が認定

昨年9月 墨田区内の集会で

 関東大震災100年にあたる昨年9月1日に東京都墨田区の都立横網町公園で開かれた集会で参加者が在日韓国人・朝鮮人を念頭に発した差別的発言について、東京都が都の人権尊重条例に基づき「不当な差別的言動」と認定したことが分かりました。発表は2日。

 差別と認定されたのは、「朝鮮帰れ」「お前らはごみ」「クズ」「日本にいらない」などの発言。インターネット上の動画に残っています。

 主催は「日本女性の会そよ風」とみられます。集会の参加者が掲げるプラカードに「そよ風」とありました。「日本人の自虐史観の脱却を目指すこと」を目的に掲げる団体です。動画によると、「真実の関東大震災朝鮮人犠牲者慰霊祭」という集会を開き、「六千人虐殺も嘘(うそ)徴用工強制連行も嘘」などと書いた紙を掲げていました。

 都人権部は「本邦外(外国)出身者に対する不当な差別的言動に該当する」と認め、東京法務局に動画の削除を要請するとしています。

(「しんぶん赤旗」2024年8月9日付より)

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