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今年も追悼文送らず

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小池都知事、朝鮮人虐殺巡り

 東京都の小池百合子知事は23日の定例記者会見で、1923年9月1日の関東大震災後に起きた朝鮮人虐殺の犠牲者への追悼文について、今年も送付しない姿勢を示しました。

 関東大震災後には「朝鮮人が暴動を起こす」などのデマが流され、数千人といわれる朝鮮人らが軍や警察、自警団によって虐殺されました。74年以降毎年開かれる追悼式典(実行委員会主催)には歴代知事が追悼文を送付。小池知事は就任直後の2016年に追悼文を出しましたが、翌年から拒否しています。

 小池知事は会見で「虐殺について事実を認めるか」と問われ、「震災による極度の混乱下の事情で犠牲となった方も含めて、全ての方々に対して慰霊する気持ちを表している」と虐殺の事実について明言しませんでした。

 追悼式典実行委員会(宮川泰彦委員長)は今月1日、都が朝鮮人虐殺への追悼文を出さないことを「自然災害で命を失った犠牲者への追悼と人の手によって命を奪われた犠牲者への追悼をごちゃ混ぜにし、人の手によって命をなくした人の尊厳に対する思いが感じられない」として、追悼文を出すよう小池知事宛てに要請しています。

(「しんぶん赤旗」2024年8月24日付)

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