都教委方針案 「守って」の声を無視
東京都教育委員会は22日、都立高校夜間定時制6校を2026年度に募集停止、1校を27年度末で廃止する方針案を示しました。
方針案では、25年度の生徒募集停止方針を昨年示していた立川高夜間定時制(立川市)について、27年度末で廃止。小山台(品川区)、桜町(世田谷区)、大山(板橋区)、北豊島工科(板橋区)、蔵前工科(台東区)、葛飾商業(葛飾区)の6校の夜間定時制も26年度に生徒募集を停止し、28年度末で廃止するとしています。
都教委は「都立高校改革推進計画」に基づき、小山台、雪谷(大田区)、江北(足立区)、立川の4校の夜間定時制を廃止する方針を16年に決定。「都立高定時制を守って」という卒業生や都民の声が広がる中、雪谷、江北両校の夜間定時制の廃止を強行しました。立川、小山台両校の夜間定時制は募集を続けていました。
都教委は、都立高夜間定時制の募集停止・廃止を含む「都立高校におけるチャレンジサポートプラン」案について、9月20日まで都民意見を募集するとしています。
広がる反対運動 方針は言語道断
日本共産党の、とや英津子都議(都議会文教委員会理事)の話 立川、小山台両校の夜間定時制の募集停止をめぐり、当事者や保護者、関係者の反対運動が広がるもと、さらに6校の募集を停止しようとするのは言語道断です。計画案で都教委は、困難を抱える生徒の受け入れ環境を充実すると述べていますが、夜間定時制は不登校などの生徒の居場所であり、少人数で一人一人に合わせた支援ができる重要な役割を持っています。
当事者や保護者、関係者の声を無視して廃止すべきではありません。
(「しんぶん赤旗」2024年8月25日付より)