虐殺の跡をたどる 関東大震災101年で小池氏 動画も公開 

「YouTuber(ユーチューバー)小池晃」こと日本共産党の小池晃書記局長は1日、関東大震災から101年に合わせて、震災の混乱の中でデマや流言が広がり、多数の朝鮮人・中国人が虐殺された東京都内の跡地を巡りながら歴史の事実を振り返る動画を公開しました。

 小池さんは、墨田区にある朝鮮人犠牲者追悼碑の前で手を合わせました。追悼碑は、震災が発生した9月1日に毎年追悼式典が開かれる都立横網町公園(墨田区)内の東京都慰霊堂そばにあります。

 小池さんは、追悼碑について、関東大震災から50年の1973年に虐殺の犠牲となった朝鮮人らを悼む目的で当時の実行委員会が寄付を募り都と連携し建立されたことを紹介。「碑をつくるときには自民党の区議も含め、震災時に虐殺された朝鮮人を超党派で追悼する思いで建てられた。立場の違いを超えた誓いだ」と述べました。

 関東大震災の混乱に乗じた軍と警察による「社会主義者狩り」で労働組合の青年幹部らが殺害された亀戸事件の現場(江東区)では、川合義虎=日本共産青年同盟(共青)の初代委員長=をはじめ10人の青年活動家が虐殺されたことについて、証言集を朗読しながら紹介しています。

 厳しい労働条件下で中国人労働者を支援していた王希天さんが虐殺された旧中川の逆井橋(江東区)のほか、荒川沿いで起きた虐殺の実態を掘り起こしてきた団体「ほうせんか」が建てた追悼碑などを訪問。小池さんは、「歴史の事実をかみしめて、再び殺す側にはまわらないという思いを固めたい」と語りました。

(しんぶん赤旗2024年9月3日付より)

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