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外苑再開発 説明と対話の場を 住民団体が港区長に要請

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 明治神宮外苑(港区、新宿区)の再開発を巡り、港区の子育て世帯や近隣住民でつくる「明治神宮外苑を子どもたちの未来につなぐ有志の会」は8月28日、十分な説明がないまま事業が進められ、専門家などから懸念の声が寄せられているとして、「開かれた説明会と対話の場」の早期設置、イチョウ並木の保全と名勝指定などを求める要請書を清家あい港区長に提出しました。

 同再開発は三井不動産や明治神宮などが多数の樹木を伐採・移植し、超高層ビル建設や球場とラグビー場の敷地を交換して建て替える計画。貴重な樹木や歴史的価値のある建物が失われることから、見直しを求める運動や訴訟が続き、複数の国際機関からも計画の中止や警告が出されています。
 こうした中、東京都は2023年9月、樹木保全の見直し案を提出するよう事業者に要請。9月1日現在、提出されていませんが、8月27日に複数のメディアが伐採本数を124本減らし、4列のイチョウ並木に深刻な影響を与えるとされた新球場の壁を並木から遠ざける案を取りまとめたと報道。樹木の保全については環境アセスメントの「事後調査報告書」を都に提出することになっていますが、こちらも提出されていません。

意見聞く場提案
 要請書では4列のイチョウ並木に加え、港区道にある18本のイチョウの確実な保全や、「広く一般に開かれた説明会と対話の場」をつくるよう事業者への指導を要望。開発計画の構想段階から区民や専門家らの意見を聞く会議体の設置も求めました。
 有志の会の加藤なぎさ代表は「開発計画の決定が出る前に対話がもたれる民主主義的手法で、まちづくりが進められることが大事」と強調。会議体については「未来に子どもたちにどういった街の姿を手渡していきたいかを踏まえ、区長を中心に区民が車座になって未来を考える会議をイメージしている」と語りました。
 清家区長は「広く開かれた説明会とし、できるだけ区民の声が反映される計画になるよう区として努めていく」と答え、会議体については「歴史的価値のあるものを守るのは重要。検討する」と応じました。
 清家区長は、6月の区長選で幅広い区民の支援を受けて自公推薦の現職を破り、初当選しました。日本共産党は自主支援しました。

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