学びの場奪わないで 夜間定時制高校存続へ署名宣伝

東京都教育委員会が都立高校の夜間定時制の廃止を進めている問題で、品川区の小山台高校定時制の廃校に反対する会は4日、夜間定時制の定時制の生徒募集中止の撤回と定時制の存続を求める署名宣伝に取り組みました。都教委は8月22日、小山台高校を含む7つの都立高校の夜間定時制の生徒募集を停止する方針案を示しました。

定時制存続の署名に応じる市民(左)=4日、東京都品川区(しんぶん赤旗提供)

同会の河合美喜夫さんは、小山台高校の定時制は外国人の生徒も幅広く受け入れ、多文化共生、人権推進教育を国や都も高く評価してきたと強調。「都教委は2016年に小山台、雪谷、江北、立川の4校の定時制廃止を決定したが、毎年署名を集め、小山台と立川は募集を続けさせてきた。生徒募集停止を撤回させ、定時制を存続させよう」と訴えました。

同校の男子生徒(16)は、「初めて廃止の話を聞いた。昼間、学校にいけない人たちが勉強できる環境を今後も残すべきだ」と話して署名。別の地域で学校関係の仕事をしている女性(70)は「いろいろな事情で全日制に通えない人がいる。仕事に就いたあとも学びの場に戻れるようにすべきだ。年齢が違う人たちが学ぶ場を取り上げないでほしい」と話し、署名に応じました。

定時制高校の卒業生で日本共産党の白石たみお都議も参加し、定時制で学んだ体験を語って、存続を訴えました。

(しんぶん赤旗2024年9月10日付より)

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