外苑再開発 説明会を双方向に

吉良・山添氏、事業者ただす

住民説明会についてJSCをただす吉良(前列左)、山添の両参院議員=25日、衆院第2議員会館

 神宮外苑(東京都新宿区、港区)の再開発で、三井不動産や独立行政法人日本スポーツ振興センター(JSC)など4事業者が28日に開く樹木保全の見直し案に関する住民説明会について、日本共産党の吉良よし子、山添拓両参院議員は25日、衆院第2議員会館で市民運動関係者とともにJSCの対応や姿勢をただしました。

 参加者は▽説明会が新宿区、港区の在住者などだけが対象である▽申し込みはプロジェクトサイトからに限られ、氏名などの個人情報を行政やコンサルタント等の第三者に提供することへの同意が求められる▽参加できるメディアも限られ、当日は別室で傍聴し、参加者への個別取材などは「禁止」とされている―などの問題を指摘。日本イコモスなど専門家との対話にも応じるよう求めました。

 JSCの担当者は、質問は事業者のサイトで受け付けると弁明。説明会での参加者の意見は樹木の保全策に限定しておらず、隣接する渋谷区も区から要請があれば開催を検討するなどと述べました。

 吉良、山添氏は、説明会は広く開かれたものにし、双方向でやりとりができるよう求め、複数回開催などやり方も工夫すべきだと主張。JSC側は「一存では答えられない」と述べました。両氏はメディアへの制限などもやめるよう求めました。

(「しんぶん赤旗」2024年9月27日付より)

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