自民行き詰まり変わらず

朝まで生テレビ 山添氏が強調

 日本共産党の山添拓政策委員長・参院議員は27日放送のテレビ朝日番組「朝まで生テレビ!」に出演し、裏金事件などで自民党への国民の不信が高まるもとでの政治のあり方について、各党国会議員らと議論しました。

 山添氏は、自民党総裁選で石破茂氏が選出されたことについて、「自民党の行き詰まりを改めて浮き彫りにした」と発言。統一協会との癒着や裏金事件によって自民党が国民の信頼を失い、岸田文雄首相が「自ら身を引くことが信頼回復の第一歩」だと辞意を示した以上、新総裁には真相解明が求められるにもかかわらず、石破氏は口にしていないと指摘し、「自民党政治そのものが変わるということにはならない」と強調しました。

 山添氏はさらに、「まだ解明されていないことがある」として、裁判の証言によって新たに麻生派による裏金づくり疑惑が生じていることを指摘。「だれが、いつ始めて、何に使ってきたのかを明らかにしなければ、国民の信頼は到底回復しない」と批判しました。

 立憲民主党の代表選について、山添氏は、野田佳彦代表が安保法制=戦争法の廃止の立場を変化させていることを懸念。集団的自衛権の行使容認は立憲主義に反するとの立場を原点に、市民と野党の共闘をつくってきたと説明し、「ゆるがせにできない重大な問題だ」と強調しました。

 外交・安全保障の話題で、日米同盟に代わる選択肢を問われた山添氏は、軍事同盟に頼らず対話の枠組みを築いている東南アジア諸国連合(ASEAN)による取り組みを対案として提示。沖縄の米兵による少女暴行事件と岸田政権による隠ぺいなど、日米同盟のもとで起こっている矛盾を示し、「少女の尊厳も守れなくて、『抑止力のために、日米同盟絶対だ』と。それはやはり思考停止だ」と反論しました。

(「しんぶん赤旗」2024年9月29日付より)

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