都など「遺憾」
発がん性などが指摘される有機フッ素化合物(PFAS)を含んだ水が横田基地(東京都福生市など)の外に漏れ出た恐れがあるとして、防衛省が都などに伝えていたことが明らかになりました。
都と基地周辺6市町でつくる協議会は4日、詳細な情報の提供と再発防止、立ち入り調査への全面協力を防衛省に要請しました。
都都市整備局ホームページによると、防衛省北関東防衛局が米側からの情報として「PFOS(PFASの一種)を含んだ水約4万8千リットルが、8月30日の豪雨で横田基地の消火訓練エリアからあふれ出し、一部が雨水排水溝に流入し、施設外へ出た蓋然(がいぜん)性が高い」と都に情報提供したとのことです。
都と基地周辺6市町は「情報提供が発生から一月以上経過しており、速やかに情報提供されなかったことは極めて遺憾(いかん)」と指摘。詳細な情報の提供と再発防止▽国の責任による調査と公表▽都や周辺自治体が立ち入り調査する場合の全面協力―などを要請しました。
横田基地のPFAS漏出では、防衛省が昨年6月、基地で2010~12年に漏出があったと日本共産党の聞き取りに初めて認めました。
(「しんぶん赤旗」2024年10月6日付より)