山添政策委員長が各党と議論 BSフジ

手のひら返し 首相の資格あるか

 日本共産党の山添拓政策委員長は4日のBSフジ「プライムニュース」で、石破茂首相の所信表明演説や今後の国会論戦を巡り、各党の議員と議論しました。

 石破首相の所信表明演説について山添氏は、「納得と共感はまったくなかった」と強調。総裁選中に主張していた前言を翻し、「予算委員会をやった上で国民に信を問うと言っていたがやらずに解散するのは、議会制民主主義の根幹に関わる問題だ」と批判しました。さらに、「数日前に言っていたことを手のひら返しすることが当たり前になると、今後、国民の信頼を回復するどころか、信頼を損なう」と強調。「石破首相自身が総理としての資格があるのかたださなければならない」と述べ、予算委員会で一問一答形式の質疑が必要だと主張しました。

 司会の反町理氏から党首討論となった場合、日本共産党として短い質疑時間の中で「どう論戦を組むのか」と問われ、「『アジア版NATO』創設や核共有など、石破首相が言いたかったことが所信表明では封じられているとも評価されるが、危険な軍事突出は表れている」と発言。「日米軍事同盟絶対の姿勢はより強まった」と指摘し、岸田政権のもとで進められた軍事費倍増や、敵基地攻撃能力の保有、殺傷能力のある武器輸出の解禁なども含めた「戦争する国づくり」への踏み出しについて、「一層、危険なところに踏み込もうという意図がある」と強調しました。

 その上で、首相が総裁選などで主張していた日米地位協定改定について「沖縄で起こった少女暴行事件などに見られるような、日米のゆがんだ関係を正す方向での改定ではない」と指摘。米国内の基地で自衛隊が訓練をすることや、在日米軍基地を日米一体で管理するなどと述べていたことにもふれ、「むしろ日米の軍事同盟を強化する方向での改定だろう。一見リベラルのようなことも、実は中身は違うという問題もたださなければならない」と語りました。

(「しんぶん赤旗」2024年10月6日付より)

タイトルとURLをコピーしました