防衛省 山添議員ら聴取に初めて
発がん性が指摘される有機フッ素化合物(PFAS)を含む水が米軍横田基地(東京都福生市など)から漏れ出た恐れがある問題で、防衛省は7日、「基地外に漏れ出た蓋然(がいぜん)性が高いと米軍から通報があった」と初めて認めました。
日本共産党の山添拓参院議員、谷川智行、伊藤和子両衆院東京比例候補、青柳有希子都議の聞き取りで同省の担当者が回答。PFASが横田基地から外に漏れ出た可能性を公式に認めたのは初めてです。
同省の担当者は、米側から「8月30日の豪雨で横田基地の消火訓練エリアからPFOS(PFASの一種)を含む水約4万8000リットルがアスファルト上にあふれ、一部が雨水排水溝から基地外に出た蓋然性が高い」と3日に通報があったと明らかにしました。
山添氏らは「発生から1カ月以上もたってから通報があったのは遅すぎる」と批判。PFOSが基地内のどこで、どのように保管されていたのか、施設外に出た場所など詳細な情報を明らかにするとともに、国として基地への立ち入り調査を米側に求めるよう迫りました。
防衛省の担当者は「漏れ出た時の具体的な情報は把握していない」と回答。山添氏らが国として立ち入り調査を行うよう迫ると「自治体から要請があれば(米側に)求めたい」としましたが、国として調査を行うかどうかは明言しませんでした。
(「しんぶん赤旗」2024年10月8日付より)