党都議団が都に申し入れ
発がん性が指摘される有機フッ素化合物（ＰＦＡＳ）の一種ＰＦＯＳを含む水が、米軍横田基地（東京都福生市など）から漏れ出た可能性が高い問題で、日本共産党都議団（大山とも子団長、１９人）は８日、横田基地への立ち入り調査を米軍に求めるよう小池百合子知事宛てに申し入れました。
この問題は横田基地の消火訓練エリアで８月３０日、豪雨が降った際に、ＰＦＯＳを含む水約４万８０００リットルがアスファルト上にあふれ、一部が雨水排水溝に流れ込んだもの。米軍は今月３日、「施設外へ出た蓋然（がいぜん）性が高い」と都と基地周辺６市町に通報しました。
申し入れで尾崎あや子都議らは「米軍が基地外にＰＦＡＳが流出した可能性を認め通報したのは初めてだ」と強調。
その上で、▽日米地位協定の環境補足協定で「環境に影響を及ぼす事故が現に発生した場合」に施設に立ち入りできるよう定める▽日米合同委員会合意（２０１５年９月）でも事故の通報が行われた時に政府や自治体が現地視察やサンプル採取を申請できるとした―ことを示し、「米軍が初めて通報した機会をとらえ、ただちに横田基地への立ち入り調査、サンプル採取を申請すべきだ」と求めました。
都都市整備局の担当者は「都と基地周辺市町で国に情報提供を要請した。情報提供を受けた上で、立ち入りを含め必要な対応を求めていく」と答えました。
（「しんぶん赤旗」2024年10月9日付より）
