芹ケ谷公園 樹木伐採─見直し求め住民が集会
事業費大幅増─住民の声反映なし
東京都町田市の芹ケ谷公園の樹木を伐採し、美術館を新設する市の計画をめぐり、住民約130人が6日、計画見直しを求めて園内の施設で集会を開きました。
芹ケ谷公園は町田駅から歩いて15分ほどに位置し、11ヘクタールの園内には木々が茂ります。市は園内の斜面を削り市立の工芸美術館を建てる計画です。建設業者を選ぶ入札は3度とも落札者が決まらず、4度目が23日に行われます。
数百本の樹木を伐採すること、事業費の大幅増などを理由に、住民団体は▽計画の中断▽動植物の生育環境への影響が少ない平地での建設▽計画への住民参加─を求めています。建設場所を変更を求める「崖地から平地へ」の署名は1万筆を超えました。
集会で「芹ケ谷公園近隣住民有志の会」の清家亮三代表は「請願を出し、監査請求をし、デモ行進をしてきた。それでも計画に住民の声が反映されない」と話しました。
会場の参加者からは「全国で公園再開発が問題なっている。各地の市民と連携したい」との発言があった一方、「計画は進んでおり変えられないのではないか」との声もありました。
住民団体のメンバーは「業者が決まらず計画は予定通りに進んでいない。運動しなければ工事は始まっていたかもしれない」と応じ、2026年の市長選に向け、新市長を誕生させる団体を立ち上げる予定であることも紹介されました。
(「しんぶん赤旗」2024年10月11日付より)