総選挙公示 田村委員長が第一声
躍進のチャンス 現実にしよう
行きづまった自民党政治をどう変えるかが問われる総選挙が15日、公示されました。27日の投票日に向け、日本共産党は、志位和夫議長、田村智子委員長、小池晃書記局長はじめ党幹部や、比例・小選挙区候補が全国各地で力強く第一声を上げました。東京・池袋駅前、大阪・梅田駅前で田村氏は、「日本共産党躍進のチャンスという情勢だと確信しています。現実の躍進に実らせよう。『比例は日本共産党』を広げに広げて勝利を勝ち取ろう」と訴え、つめかけた聴衆から大きな拍手と声援を受けました。各党党首も、全国各所で第一声をあげ、比例でも小選挙区でも一票を争う大接戦が始まりました。(田村委員長の第一声全文はこちら)
田村氏は15日午前、東京・池袋駅前で、衆院比例東京ブロックの4候補とともにマイクを握りました。夕方には大阪・梅田駅前で、比例近畿ブロックの2候補と党躍進を訴えました。
田村氏は、政権発足後わずか2週間で総選挙を実施させた石破茂首相(自民党総裁)について、この間の党首討論で「裏金への無反省や賃上げ無策、軍事一辺倒の姿勢が日に日にあらわになっている」「表紙が替わろうとも、自民党は何も変わらない。自民党の行きづまった政治を引き継ぐだけなのは既に明らかだ」と指摘しました。
田村氏は「この自民党政治を変える確固とした政策と立場を持っているのが日本共産党だ」と強調。全国の党の草の根の力や市民との絆の力を全てに発揮し、「比例は日本共産党を広げに広げて躍進を勝ち取ろう」と呼び掛けると、聴衆から大きな拍手が送られました。
田村氏は、どの党が伸びることが(1)裏金の大掃除と金権腐敗政治の一掃(2)くらしの希望を開く(3)戦争の心配のない平和への希望―につながるのか演説しました。
裏金問題について田村氏は、自民党派閥の裏金事件を暴いたのが「しんぶん赤旗」日曜版であり、同党の組織的犯罪を徹底追及したのが日本共産党国会議員団だと強調しました。これに対して石破氏が、組織的犯罪というのは決めつけだと言い張り、「企業献金の何が悪いのか」と開き直っていることを批判。「消費税がつくられ、保険証を廃止しマイナ保険証を持たせようとしているのはなぜか。企業献金とセットで政策要求されて、政治がゆがめられてきたのは明らかだ」と主張しました。
田村氏は、企業・団体献金の全面禁止を30年前から主張し続けてきたのが日本共産党であり、「政治を動かす力がある」「真の政治改革を一緒に進めていこう」と呼び掛けました。
くらしと経済について田村氏は、最低賃金1500円にむけ、ため込まれた大企業の内部留保に課税し中小企業支援で実現させる政策を紹介。賃上げに不可欠な中小企業支援の具体策を提示している「共産党の躍進で実現を迫っていこう」と呼び掛けました。
平和の問題では「『軍事には軍事』『核兵器には核兵器』は違う、という確かな流れが起きている」として、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)がノーベル平和賞を受賞したことに言及。この問題でも石破氏が「日本は核保有国に囲まれておりアメリカの『核抑止』が必要」と主張していることを「これが唯一の戦争被爆国の首相の言うことか」「こんな核武装を肯定する発言は許されない」と断じ、軍事同盟強化の「核抑止」に反対し、核兵器禁止条約の批准を求める日本共産党の躍進を訴えました。
(「しんぶん赤旗」2024年10月16日付より)