「比例は共産党」広げ 賃上げを実現しよう

都内で小池書記局長訴え

声援にこたえる(左から)小池、伊藤、田原、福田の各氏=19日、東京都北区

 日本共産党の小池晃書記局長は19日、東京都北区と町田市を衆院比例東京ブロックの伊藤和子候補らと駆け巡り、「一票を争う大激戦の東京ブロックで2議席を必ず確保し、さらに議席増へ、『比例は共産党』と広げに広げてください」と力強く訴えました。

 小池氏は、日本経済がゆがみ、格差が拡大していると指摘。トヨタ自動車が昨年、史上最高益をあげる中で、同社会長の年収が16億円と約6割増える一方、労働者の賃金は0・5%しか上がっていないことにふれ、「大企業と大金持ちは大もうけし、庶民はあえいでいる。こんな社会を変えなければいけない」と訴えました。

 石破茂首相には、格差を解消するための賃上げの具体策がないと指摘。共産党は、大企業の内部留保に時限的に課税して財源を生み出し、中小企業への10兆円の直接支援とセットで、最低賃金を時給1500円以上に引き上げ、賃上げと一体に労働時間を短縮して、自由に使える時間を増やすことを提案していると紹介し、「共産党の躍進で中小企業でも賃上げを実現し、1日7時間働けば普通に暮らせる社会にしよう」と訴えると、聴衆から拍手が上がりました。

 また、消費税が導入以来35年間で539兆円になる一方で、法人税と所得税は613兆円減っており、消費税は社会保障ではなく、大企業や富裕層の減税の穴埋めになっただけだと指摘。消費税のインボイス(適格請求書)で小規模事業者やフリーランスも悲鳴を上げており、「消費税は今すぐ5%に減税し、インボイスは撤廃し、そして消費税廃止を。『比例は共産党』を広げ、消費税のない国をめざそう」と強調しました。

 伊藤氏は、生活苦に直面する孫から「学費を貸してほしい」と頼まれたと紹介。「学費がないなら借金しろという国は、なんと貧しいのか。国民ではなく献金をする人に向いている自民党政治の転換を」と訴えました。

 北区では、田原聖子東京12区候補が決意を表明。新社会党の福田光一区議が応援演説し、「労働組合でみんな賃金上げのために努力してきた田原さんを国会に送ろう」と激励しました。

(「しんぶん赤旗」2024年10月20日付より)

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