比例1票争う大激戦 共産躍進で自民追撃を 最後までの奮闘で勝利必ず
27日の投開票日を翌日に控え、大激戦となっている総選挙。25日も「裏金非公認に2000万円」の自民党に国民の怒りがおさまりません。「私たちは少ない年金で生活しているのに、自民党は裏金に政党助成金。本当にひどい」「ほんまに国民をなめきっとる」などの声が湧き起こっており、情勢は大激動となっています。自民党は石破茂首相を先頭に苦し紛れの言い訳を始めていますが、党内から「いくら理由をいっても筋が通らない」「開いた口がふさがらない」との批判も。23日付の「しんぶん赤旗」スクープを紹介した本紙記者のX(旧ツイッター)は表示回数1000万回を突破しました。国民の怒りを背景に、日本共産党は志位和夫議長が北海道、青森、田村智子委員長が長野、東京、小池晃書記局長が大阪府内を精力的に回り、「日本共産党の躍進で裏金政治、金権腐敗政治の大掃除を」と訴え。党支部は、読者、後援会員に「家族や友人などに、1票、2票と広げて」と訴える「折り入って作戦」に奮闘しました。比例選挙は1支部あたり数票から数十票で当落が決まる大接戦となっており、最後までの奮闘が勝敗をわけます。
田村委員長は長野県松本、長野両市と東京都内を回り、衆院比例北陸信越ブロックの藤野やすふみ候補(元)、同東京ブロックの伊藤和子候補(新)、小選挙区候補と「最後の1票が勝敗を分ける。比例は共産党を最後まで広げてください。日本共産党を伸ばして、希望の道を一緒に開こう」と訴えました。
松本、長野両市で田村氏は、定数10を争う北陸信越ブロックの最後の1議席に藤野候補がすべり込むかどうかの情勢だと指摘。予算委員会で政治の私物化問題追及の先頭に立った藤野候補の実績を紹介し、「藤野氏の議席が必要だ」と議席奪還を訴えました。
東京・銀座、錦糸町では「東京は2議席を絶対にとる、もっと増やしていただいて、より多くの国会質問で働かせて」と述べ、自身を含む3議席への躍進の意義を訴えました。
田村氏は、裏金問題で非公認となった候補者に自民党が2000万円の政党助成金を支給した「裏公認」問題に言及。石破茂首相(自民党総裁)が「政党支部に支払ったもの」「公約、政策を分かってもらう活動費」などと言い訳していることについて、「自民党支部は小選挙区単位で支部長が裏金候補者」「つまり選挙で使うお金ということ」と指摘すると、銀座でも立ち止まって話に聞き入る、ビラを受け取る人が多数いました。
石破氏が同問題を暴露した「しんぶん赤旗」の報道に「憤りをおぼえる」と語ったことに対し、「憤っているのは国民。裏公認候補への2000万円は政党助成金で、税金が裏金ど真ん中の候補者に渡された。どこまで国民を愚弄(ぐろう)するのか」と厳しく批判しました。
田村氏は「独自の調査で自民党を追い詰めているのが日本共産党。この党を伸ばさずしてどうするのか」と訴えると、「そうだ」の声と大きな拍手が起きました。
(「しんぶん赤旗」2024年10月26日付より)