横田基地立ち入り調査を

PFAS流出 山添氏、国ただす

都議団も参加

 発がん性が指摘されるPFAS(有機フッ素化合物)を含む水が8月30日の豪雨の際に米軍横田基地(東京都福生市など5市1町)の消火訓練エリアの貯水池からあふれ、基地南西部(福生市側)の排水口から基地外に流出した問題で、日本共産党の山添拓参院議員と東京都議団らは1日、住民とともに防衛、環境両省をただし、国として同基地への立ち入り調査を行うよう求めました。都議団から尾崎あや子、青柳有希子、福手ゆう子の各都議が参加しました。

PFAS流出問題をただす山添議員(中央)ら=1日、参院議員会館

 山添氏らは、米側の説明は流出から1カ月以上たってから行われたもので、事実関係も不明な点が多いと批判し、この間の政府の対応について説明を求めました。

 防衛省の担当者は基地周辺の公共用水域で水質検査を行う計画を説明。参加者は流出から時間が経過したもとでの調査を批判。米側は、水は消火訓練エリアからアスファルト上にあふれたとするが、エリアの周りは芝生で、地中に浸透した可能性があるとして、土壌や地下水の調査を求めました。

 山添氏らは、国が基地へ立ち入り、調査するべきだと要求。日米の環境補足協定は、立ち入りの要件について環境に影響を及ぼす事故が「現に発生した場合」としており、今回の事態はこれに該当するのかと追及。防衛省側は明確な認識を示しませんでした。

 参加者は「言いたいのは、これが命に関わる問題だということだ」(市毛雅大福生市議)など、政府の姿勢を厳しく批判しました。

(「しんぶん赤旗」2024年11月3日付より)


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