田村委員長訴え 東京
来年夏の東京都議会選挙と参議院議員選挙での躍進にむけ、日本共産党は4日、都内3カ所で街頭演説を行いました。田村智子委員長が、衆院比例東京ブロックでともにたたかった谷川智行政策副委員長とともに、都議候補と「自公政治継続にノーを突き付けた国民の声にこたえる国会になるよう奮闘する」「都議選、参院選での前進へ全力で取り組む」と決意を述べました。
立川駅前では清水とし子都議、池袋駅前では米倉春奈都議、錦糸町駅前では大つきかおり都議候補がマイクを握りました。
田村氏は、総選挙で自民・公明両党を過半数割れに追い込み、初めて政権与党が衆院で少数派となる「激動の情勢を迎えることになった」と指摘。「与党の勝手を許さず、国民の声にこたえて政治を動かしうる新しい情勢を、私たち自身が切り開いたことをともに確信にしたい」と述べ、大きな拍手を受けました。
田村氏は、総選挙で改憲勢力の政党議席が衆院で3分の2未満となり、改憲にむけた発議ができる状況が阻止されたことも指摘。「ここにとどまらず、今の日本の政治や社会が憲法に追い付いているのかを大いに議論する国会にしていきたい」と抱負を語りました。
来週に召集される特別国会に向けて行われた、立憲民主党の野田佳彦代表との会談での合意を紹介し、「国民の自公政権への審判にこたえる国会にしていきたい」と強調。▽紙の健康保険証の存続▽国立大の学費値上げストップ▽企業・団体献金の全面禁止▽選択的夫婦別姓、同性婚―などが実現可能であるとして、「国民の世論と運動で政治を動かす時代がやってきた」「みなさんと運動・たたかいを湧き起こして政治を動かす。この役割を果たしたい」と述べました。
田村氏は最後に、自身が東京選挙区の候補者だった2007年の参院選、初当選ながら比例代表で3議席獲得にとどまった10年の参院選にも触れ、議席が少数のもとでも東日本大震災・原発事故を経て、「原発ゼロ」の運動など市民との「一点共闘」の運動を広げ、13年の参院選、14年の総選挙で躍進したことを紹介。「市民の声にこたえる国会にしようと努力を重ねた成果でした」と強調しました。
その上で、「今、長きにわたる自公政治にノーと突き付けた国民による新しい模索が始まっている。共産党はそれにこたえる政策を持っていると確信している」「要求と政策を結びつけ国会を動かし、来たるべき選挙での前進を果たす、新たな挑戦をやり遂げたい。国民の声が生きる政治にむけ大激動の時代をともにたたかう」決意を語りました。
聴衆からの質問に応えるQ&Aでは、「なぜ投票率が低い?」「どうしたら学費を安くできる?」―などの質問・疑問が寄せられ、田村氏は一つひとつに丁寧に答えました。
(しんぶん赤旗2024年11月5日付より)