住民「普段は水ない場所」 山添議員が調査
リニア中央新幹線のトンネル掘削工事が行われている東京都町田市小野路町の住宅の庭に水や気泡が噴出した問題で、日本共産党の山添拓政策委員長(参院議員)は12日、現地を調査しました。田中美穂・党町田市議と「リニア中央新幹線を考える町田の会」の河合貞子共同代表が同行しました。
住民の男性(85)によると、水と気泡の噴出は10月22日の朝に確認され、2日間ほど続きました。トンネルの直上からは約30メートルの距離があります。
JR東海は同日からシールドマシン(掘削機)による作業を中断し、工事との因果関係を調べています。
この男性は、水と気泡が噴出した庭について「普段は全く水がないところだ」と山添氏らに説明。「住民は『どこまで掘り進めたのか』という情報を知らされず、地下で何が起きているのかも分からない」と話し、岐阜県瑞浪市でリニアのトンネル工事が原因とみられる水枯れや地盤沈下が起きたことにも触れて懸念を伝えました。
山添氏は「地上に影響が出ないことを前提にした(大深度地下の)工事なのに、地下のものが出たと考えられる。原因の究明や対策がないもとで工事を進められないのは当然だ」と述べ、調査を踏まえて国会で追及する考えを示しました。
(しんぶん赤旗2024年11月13日付より)