都議会特委 和泉氏「都民支援こそ」
日本共産党の和泉なおみ東京都議は18日の都議会公営企業会計決算特別委員会で、小池百合子知事が打ち上げた臨海副都心・お台場の「世界最大級の噴水」計画を批判し、「光を当てる所が違う。計画を中止し、都民の暮らしと営業にこそ光を当てるべきだ」と迫りました。
小池知事は9月の都議会定例会で「東京の新たなランドマーク」にするとしてお台場噴水計画を表明。都港湾局は2025年度予算要求で噴水整備費26億円を計上しています。
和泉氏は「知事の念頭にあるのは高さ150メートル、長さ275メートルのドバイ(アラブ首長国連邦)ファウンテン」との報道を紹介し、事実かとただしましたが、小池知事は一切答弁に立ちませんでした。
和泉氏は、都港湾局が昨年9月と11月の2回に分けて、設置検討を別の企業に委託した理由を質問。「世界最大級」との条件で委託したのかを追及しました。
松川桂子港湾局長は「国内最大級であることを求めた。世界最大級との条件は付けていない」と明らかにし、和泉氏は「直後に、世界最大級と方針を変えた。知事の強い意向が働いたのではないか」と指摘しました。
和泉氏は、噴水を設置するお台場海浜公園など海上公園は公園計画も管理運営も都民参加で進めることを基本的考え方とされていると強調。「海上公園は都民共有の財産。この噴水について都民の意向は反映されていない」と批判しました。
和泉氏は、23年度の水道給水停止件数が16万6000件と、22年度に続いて高止まりしていると強調。「必要に応じて福祉につないでいた訪問催告をやめた。巨大噴水の推進と同様、困窮する都民の暮らしに寄せる思いがない」と批判しました。
(しんぶん赤旗2024年11月19日付より)