党国会議員団が緊急要請
介護、福祉、医療、保育などケア労働者の賃金が物価高で深刻な低水準になっている事態をうけ、日本共産党国会議員団は9日、福岡資麿厚労相、三原じゅん子こども政策担当相あてに、ケア労働者の賃上げを求める緊急要請を行いました。小池晃書記局長、山添拓政策委員長、吉良よし子参院議員、本村伸子、田村貴昭両衆院議員が申し入れました。
ケア労働の現場では物価高騰のもとで賃金が低迷し、離退職の増加や人員不足が問題になっています。党国会議員団は、国費による医療・介護・障害・保育に従事するケア労働者の抜本的な賃上げを要求。訪問介護の基本報酬を早急に元に戻し、医療・介護・障害の報酬の臨時改定を実施するよう求めました。
医療現場では賃下げで従事者が大量離職し、手術の実施や救急搬送が受け入れ困難となる基幹病院が生まれていると指摘。全額公費で全医療従事者を対象にした賃上げ支援、物価高対応として医療機関への公的支援などを要望しました。
また、保育士については、人事院勧告に基づき、24年度の人件費を10・7%引き上げるとしていますが、さらなる着実で継続的な引き上げと、職員配置基準の引き上げを要望。常勤職員の増員も求めました。
小池氏は「ケア労働者の賃金は公定価格なので政府がやる気になればすぐ実現できる」と指摘。緊急対応を求めました。
吉良氏は「若い世代が働き続けられる職場にするためにも処遇改善が必要だ」と訴えました。
(「しんぶん赤旗」2024年12月10日付より)