スピーキングテスト 正常でない

中止求める市民団体が非難

 高校入試に民間業者を利用した英語スピーキングテストを使うことの中止を求める市民団体が19日都庁で会見を開きました。

 都立高校入試への英語スピーキングテスト導入の中止を求める会と同テストに反対する保護者の会などの市民団体が会見。超党派の議員連盟である入学者選抜への活用を中止するための都議会議員連盟も立ち会いました。

 会見では11月24日に行われたスピーキングテストのトラブルが相次いで報告されました。機器トラブルで別室に移された生徒たちが鍵をかけられ室内に閉じ込められたり、試験会場で長時間待機を強いられたりしたなどの人権侵害を指摘。また当日集められた派遣スタッフが試験を監督した事例も報告されました。中止を求める会の吉岡潤子さんは「システムからしてだめ。正常にできない状態は止めなければいけない」と訴えました。参加者からはスピーキングテストの中止を訴える発言が相次ぎました。

 日本共産党の、とや英津子都議は「過去に会場で音漏れが相次いだが、今度は機器の不具合が相次いで起きている」と事態がさらに悪化していると報告しました。

 市民団体は都に要請行動を行い、トラブルに関する情報の公開、全容解明などを求めましたが、都は、適切に試験は行われたと強弁し、具体的な回答を拒みました。

(「しんぶん赤旗」2024年12月20日付より)

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