横田基地PFAS 山添氏ら聞き取り調査
米軍横田基地(東京都福生市など)から、発がん性が指摘される有機フッ素化合物(PFAS)を含んだ水が基地外に漏れ出た恐れがある問題で、日本共産党の山添拓参院議員、尾崎あや子都議、谷川智行党政策副委員長らは26日、防衛・外務・環境3省の担当者から聞き取りを行いました。関係市議、住民運動の関係者も参加しました。
この問題は8月30日の豪雨時に、同基地の消火訓練エリアからPFOS(PFASの一種)を含む水約4万8000リットルがあふれ、一部が雨水排水溝から基地外に漏れ出た可能性が高いとされるもの。
3省の担当者は、今月20日に都や周辺6市町とともに同基地に立ち入り調査し、米側から受けた説明内容を報告しました。
山添氏らは「立ち入りに際し、基地のどこの調査を米側に求めたのか、米側が案内した場所を見ただけか」「基地内で水や土壌を採取したのか」「貯水池の容量や排水管の経路は図面で確認したか」などと質問しました。
防衛省が「今回はまず立ち入ることとし、サンプル採取は行っていない。図面は確認していない」と答えたのに対し、山添氏は「立ち入ったこと自体は前進だが、漏出から4カ月たっており、立ち入っただけでは住民の不安に応えたことにならない」と指摘しました。
住民が「何カ月もたって『降雨が減ったから漏出の恐れは低い』で調査を終わるのなら、納得できない。住民の声を代表する議員も入れるようにすべきだ」と訴えました。
防衛省は「恒久的な再発防止策は(米側から)まだ説明がなく、今後求めていく。サンプル採取も考えたい」、外務省は「自治体からの質問には迅速に答えるよう働きかけたい」と答えました。
(「しんぶん赤旗」2024年12月28日付より)