東京・品川 小池書記局長迎え新春演説会
今年夏の東京都議会議員選挙と参議院選挙の勝利をめざし、日本共産党の小池晃書記局長をむかえた新春演説会が12日、品川区内で開かれました。小池氏は、同区選出の白石たみお候補(現職)の4選、自身を含めた参院比例5候補の全員当選、参院東京選挙区の吉良よし子候補の必勝と党の躍進を、つめかけた市民に熱く訴えました。
演説会は大盛況で、会場に入りきらない参加者はロビーに設けられたモニターで視聴しました。後半は、小池氏と白石候補の対談「晃とたみおのクロストーク」となり、能登半島地震、都知事選、総選挙、日本被団協のノーベル平和賞受賞など、昨年を振り返り、今年の展望を語りました。
総選挙で自民・公明が少数与党となり、「新しい政治プロセス」が始まった国政の状況について小池氏が報告。白石候補は、「総選挙ではワンフレーズの政策で支持をうけ、議席も伸ばした政党があるが」と質問しました。小池氏は、「『手取りを増やす』などのワンフレーズを唱えたが何の財源も示さなかった政党があった。税制や社会保障、教育などを充実させるためには、持続する財源をあわせて言わないと責任ある態度とはいえない」と断言。その上で、「共産党は国民の切実な願いを実現するとともに、税、財政の本来の姿を取り戻し、ゆがみをただす立場で、財源論もしっかり語っている。積極財政を責任持って進めるのが共産党です」と述べ、「ワンフレーズ」でこうしたことは語りきれないが、できるだけ短い時間で分かりやすく語る努力はしていきたいと語りました。
白石氏は、東京都の予算はスウェーデンの国家予算に匹敵する16兆円にもおよぶとして、共産党都議団はしっかりと財源を示し、都民本位の組み替え提案をしていると紹介。小池氏は、保育料や学校給食費無償化などを、財源も示して共産党都議団が提案してきたから、その後次々実現していると指摘しました。
賃上げについて白石候補は、賃上げする企業を支援する都の制度を抜本的に改善し、「賃上げができる東京にしたい」と表明。小池氏は、岩手県や徳島県でも中小企業の賃上げ支援対策が進んでいると述べ、「一番、財政力がある東京都でトップクラスの支援策を実現しなければ」と強調、都議選での共産党勝利で実現をと訴えました。
場内からの質問では、「共産党は『自力がない』といわれるが、自力がなくても総選挙で前進した政党がある」の疑問が。小池氏は、「財界中心」「アメリカいいなり」という「二つのゆがみ」をただし、民主主義革命をやりとげ、社会主義的変革に進むことを掲げる日本共産党には、支配勢力あげて妨害・抵抗が加えられていると指摘。「こうした抵抗を打ち破ろうと、大志とロマンをもって努力してきたが、強く大きな党をつくり、反共宣伝を打ち破り、多くの人に党の姿を丸ごと知っていただくことなしに、共産党に追い風が吹くことはない」と語り、共産党の活動には党員、後援会員、「赤旗」読者などの「自力」が必要なことを説きました。
(「しんぶん赤旗」2025年1月13日付より)