都議選2025 希望の都政に
今年で3期12年目です。豊島区(定数3)では初の女性都議で、今も女性は私だけです。最年少の25歳で初当選し、都議会に行くと若者も女性も少なく、都政に若者や女性の声が届いていないことに驚きました。この分野で都政を変えるのが、私のやることの一つだと思いました。
1期目の2016年に虐待などで家にいられず、大人の性搾取のターゲットにされている10代女性への支援を都に求めました。政治課題として都議会で取り上げられたのは初めてで、都は「若い女性の支援と言われても困る」と言い、答弁できませんでした。その後も繰り返し求める中で、18年に民間団体と連携して若い女性を公的支援につなぐモデル事業が始まり、21年4月から本格事業となりました。
性暴力やセクハラの根絶を訴える#MeToo(ミートゥー)運動が盛んになった頃、日本共産党都委員会のジェンダー平等委員会で、最も身近な性暴力である痴漢被害が軽く扱われていることが議論になりました。まずは被害に遭った方の声を聞こうと、アンケートを行うと、想像を超えて反響がありました。
「痴漢ゼロ」迫る
約1400人から寄せられた深刻な実態をもとに、「痴漢ゼロ」の実現を迫りました。全面的な対策を求めた議員は初めてで、当初は対応する部局も定まらず〝さまつな問題〞と受け止められた印象もありました。
都議団みんなで各委員会で質問したり、申し入れを重ね、署名運動にも取り組みました。都は「痴漢撲滅プロジェクト」をスタートさせ、23年度に初めて痴漢被害の実態調査や受験シーズン、年度初めのキャンペーンなどを実施するまでになりました。
野党第1党19人、国会では100人に匹敵する都議団のチーム力が都を動かしたのです。今後も性暴力被害者ワンストップ相談センターの増設や周知、加害者の更生・再犯防止対策、包括的な性教育の充実、ジェンダー平等など、性暴力の加害も被害も起こさない本気の取り組みを求めていきます。
お金の心配なく
高校授業料の実質無償化の所得制限が、24年度からなくなりました。都立大学の授業料も都民に限られますがゼロになりました。東京から学費値下げ、無償化の波をつくろうと共産党都議団がずっと求めてきたもので、大きな一歩です。都が国への重点要望に、学費の完全無償化を入れたのも大きな変化です。
実は私が共産党に入党したのも、お金の心配なく教育が受けられる社会にしたいという思いからです。きっかけは中学生の時にカンボジアで出会った、「勉強が楽しい。先生になりたい」と話してくれた女の子との出会いでした。
ガレキの山の脇にある学校で、悲しいけれど進学はとても無理だなと思いました。支援しようと思いましたが、日本の現実も変わらないと気付きました。夢があっても自分の力ではどうにもできない社会は変えないといけない。日本や世界から貧困や格差をなくしたい―。都議を目指した原点もここにあります。
東京都は都道府県の中で学生数が一番多いのに、若者や学生を所管する組織がありません。ぜひ実現して支援の拡充につなげたい。
共産党が反対してきた都立病院の独法化が強行され、地元の大塚病院の病床が100床近くも減り、医療関係者から地域医療の後退を招きかねないと不安の声が上がっています。小池都政に何でも賛成の自民、公明、都民ファでは、この声を届けることはできません。共産党の役割は大きくなっています。
最近始めた山歩き
最近、山歩きを始めまたのですが、山に登って温泉に入るとリフレッシュができて、また頑張ろうという気持ちが湧いてきます。池の畔でコーヒーを飲むのも好きですね。人にとって緑や自然がどれだけ大切かを再認識しています。
ところが小池都政は、多くの樹木を伐採し批判を招いている神宮外苑再開発など、「財界ファースト」のゆがみが深刻です。
地元豊島区は、元々住民一人あたりの公園面積が都内最低です。それに加えて開発による樹木伐採が進み、樹冠被覆率(土地に対する枝葉が覆う面積割合)は、都内ワースト8位となっています。大企業が儲かる開発優先の都政を変えて、人間らしく生きてゆける住みやすいまちにするために頑張ります。