リニア工区地上で気泡湧出

JR東海の対応ただす 山添議員

右端より、山添拓参院議員、鈴木ひろ子品川区議、田中美穂町田市議=22日、JR東海 中央新幹線東京工事事務所前

 日本共産党の山添拓参院議員は22日、リニア新幹線の東京都町田市小野路工区での地下掘進工事が原因とみられる民家敷地からの気泡や水の湧出についてJR東海が十分な説明もせず、掘進を再開しようとしている問題について、JR東海東京工事事務所を訪ね対応をただしました。田中美穂町田市議と鈴木ひろ子品川区議、町田市の住民が同席しました。

 JR東海はこの間、空気が人工的な孔(=穴)を通り湧出したとしてきましたが、この日の山添氏の聴取に対し、孔は「近くの古井戸の可能性が高いが、それ以外も否定しない」と説明。湧出の原因は特定されておらず、同社や専門家が井戸の掘削調査を行ったわけでもない実態が明らかになりました。また地盤のゆるみの調査範囲は地下1・5メートルまでにとどまっていると説明。気泡湧出などの被害にみまわれた地権者にも掘進再開の了承は「得られていない」と認めました。

 山添氏は「十分な説明もせず、合意もなしに掘進を再開するやり方は改めるべきだ」と強く求めました。

 品川区の河川での気泡湧出について鈴木区議らは、JR東海が「掘進との明確な関係性は見られていない」との見解を示した直後に、区が原因究明を文書で求めていると指摘。同社は「(掘進との関係を)完全に否定まではしていない」としましたが、原因の究明には最後まで応じませんでした。

(「しんぶん赤旗」2025年1月24日付より)

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