都議会自民 不記載26人 氏名公表

開始時期は明らかにせず

 東京都議会の自民党会派の政治団体「都議会自民党」が政治資金パーティーの収入約3500万円を政治資金収支報告書に記載していなかった問題で、同会派は23日、不記載だった26人(元職、新人を含む)の氏名と、それぞれの不記載額を公表しました。1人当たりの不記載額は10万~332万円でした。(氏名・不記載額一覧2面)

 同会派は会見で2019年と22年のパーティーで、現職都議16人、元職9人、新人1人が不記載だったと説明しました。小松大祐幹事長は謝罪を述べる一方で不記載をいつから行っていたかについては明らかにしませんでした。

 不記載だった都議会議長の宇田川聡史氏は会見で、議長職の辞任を表明。会派幹事長経験者の鈴木章浩、三宅茂樹、小宮安里、宇田川、三宅正彦=以上現職=、山崎一輝=元職=の6氏について、同党都連の菅野弘一幹事長は「現時点では都議選での公認申請を見送る」としつつ、「今後については分からない」と述べました。

 同会派は所属都議に1人当たり100枚のパーティー券(額面2万円)計200万円分を配布し、販売ノルマを課しながら、100万円分を会派に納めればよいとして、残額の「中抜き」を認めていました。17日の記者会見では、不記載額が2019年のパーティーで会派の収入1323万円、会派から都議らへの支出として1774万円、22年のパーティーでは収入2138万円、支出で1049万円だったと説明していました。

 都議会自民党の不記載問題は「しんぶん赤旗」日曜版23年11月26日号が特報し、神戸学院大学の上脇博之教授が刑事告発。同会派がパーティー券売り上げの中抜きを各都議に指示していたことが、日本共産党都議団が入手した内部文書で明らかになっています。

都議会自民党 不記載都議とその合計金額

()内は選挙区●は現職 敬称略

●石島秀起(中央区) 30万円
 秋田一郎(新宿区) 102万円
●吉住栄郎(新宿区) 46万円
 山崎一輝(江東区) 16万円
 沢田洋和(品川区) 29万円
 栗山芳士(目黒区) 22万円
 鈴木隆道(目黒区) 40万円
●鈴木章浩(大田区) 132万円
 神林茂(大田区) 111万円
●三宅茂樹(世田谷区) 251万円
●小宮安里(杉並区) 250万円
●早坂義弘(杉並区) 214万円
 崎山知尚(荒川区) 56万円
●河野雄紀(板橋区) 39万円
●柴崎幹男(練馬区) 241万円
●発地易隆(足立区) 37万円
●宇田川聡史(江戸川区)138万円
●伊藤祥広(八王子市) 194万円
●星大輔(町田市) 12万円
 吉原修(町田市) 146万円
 広瀬真木(小金井市) 48万円
 北久保真道(北多摩1区)25万円
●本橋巧(北多摩2区) 10万円
●田村利光(西多摩) 287万円
●小礒明(南多摩) 65万円
●三宅正彦(島部) 332万円

(「しんぶん赤旗」2025年1月24日付より)

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