フジテレビ幹部の関与が報じられた元タレント中居正広氏による女性への性加害疑惑をめぐり、日本共産党東京都議団(大山とも子団長、19人)は28日、同局相談役でフジサンケイグループ代表の日枝久氏を都歴史文化財団理事長・東京文化会館館長から解任するよう財団に求めることを小池百合子知事宛てに申し入れました。
申し入れで米倉春奈都議らは、中居氏の疑惑が「断れば仕事を奪われる地位関係や力関係に乗じた性暴力で、女性の尊厳を踏みにじりキャリアと人生を奪う重大な人権侵害だ」と強調。同局が女性を接待要員にしてきたとも指摘されており、「都はこの問題に対し、人権侵害を許さない立場で対応する必要がある」と指摘しました。
日枝氏が今回の問題の真相解明と説明責任、再発防止の責任を問われているのに、同局の会見にも同席せず「責任を果たそうとしていない」と批判。都の文化行政の一翼を担う歴史文化財団や東京文化会館の活動では人権尊重が前提となるとして、日枝氏の解任を財団に求めるよう要請しました。
都生活文化スポーツ局の蜂谷典子文化振興部長は「第三者委員会の調査などで事実関係が明らかになることを注視する。性被害・性加害が起こらないよう取り組んでいく」と答えました。
(しんぶん赤旗2025年1月29日付より)