清瀬市議会が否決 東京
共産党など賛成 こども図書館は廃止延期
東京都清瀬市が市立図書館6館のうち4館を3月末に廃止する計画について賛否を問う住民投票条例案が、3日の臨時市議会で自公などの反対多数で否決されました。一方で市は、廃止予定の4館のうち「元町こども図書館」を当面開館する方針を表明。廃止の具体的な時期は説明されず「利用者を見て判断する」としています。
日本共産党などは賛成しました。
条例案は、市民団体「住民投票で夢のある図書館を創るきよせの会」が約8千人分の署名を集め、直接請求したものです。
この日、同会共同代表で、請求代表者の4人が意見陳述。「たくさんの市民の意見を聞きながら、時間をかけて議論を重ね、その上で決めてほしかった」「子どもたちの居場所を奪わないで」「みんなの思いを受け止めて」と訴えました。
澁谷桂司市長は意見書で、「条例の制定は必要ない」と主張。今後市民に理解を得られるよう「努めてまいります」と明記しましたが、自ら意見書を読み上げ、説明することはありませんでした。
議会は午前10時に開会し、午後9時40分すぎに採決。30ある傍聴席は埋まり、ロビーには人があふれ、市民が入れ代わり立ち代わり審議を見守りました。
関根美保子共同代表は、結果について「とても残念だ。私たちの疑問について答えてもらえず憤りを感じる」と語りました。
図書館を巡っては、廃止が市民に明示されないまま、昨年3月の議会で自公などの賛成多数で廃止案が可決されました。
(「しんぶん赤旗」2025年2月5日付より)