党都議団 都議会自民に公開質問状

裏金中抜き 実態は

都議会自民党の裏金問題への公開質問状提出について記者会見する日本共産党都議団=5日、都庁

東京都議会自民党が政治資金パーティーの収入を政治資金収支報告書に記載せず裏金化していた問題で、日本共産党都議団(大山とも子団長、19人)は5日、都議会自民党の小松大祐幹事長に対し、各都議に課したパーティー券の販売ノルマの額や、ノルマ超過分の扱いなど18項目にわたる公開質問状(項目は別項)を提出しました。12日までに回答するよう求めています。

 この問題は、都議会自民党が2019年と22年に開いた政治資金パーティーで、所属都議に1人当たり100枚のパーティー券(額面1枚2万円)計200万円分を配布しながら、100万円分を会派に納めればよいとして、残額を収支報告書に記載せず各都議の手元に残す「中抜き」を認めていたもの。2回のパーティーで不記載だった都議は現職16人、元職らを合わせると26人になり、不記載総額は約3500万円に上っていました。

 質問状提出後に行った記者会見で共産党都議団の白石たみお政策調査会長は、都議会自民党が19年のパーティーで「中抜き」を指示した内部文書を示して、「一つ一つ事実を確認するために公開質問状を出した」と強調。

 22年のパーティーについては都選挙管理委員会に訂正届が出された一方、19年のパーティーについては会計担当職員が略式起訴されたのに、訂正されていないとして「ブラックボックス化している。政治的な説明責任を果たすべきだ」と述べました。

質問状の主な内容

▽収支報告書の公表期間が終了し、自民党による訂正の詳細が明らかになっていない19年12月のパーティー収入の詳細な内訳

▽都議に課したパーティー券の販売ノルマの詳細

▽都連所属国会議員に配ったパーティー券の枚数と売上額

▽不記載だったノルマ超過分の管理方法と使途

▽19年、22年以外に開かれた都議会自民党パーティー収入での不記載の有無

(「しんぶん赤旗」2025年2月6日付より)

記者会見の動画や公開質問状の全文はこちら(都議団HPへ)

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